パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

「最後の一息まで、チベット人を見捨てることは決してしない」


Phayul. Dharamsala:の記事を翻訳された
チベットNOW@ルンタより 転載

http://livedoor.blogimg.jp/rftibet/imgs/b/6/b64c47bd-s.jpg1月18日付けPhayul. Dharamsala:
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=28946&article=Don't+worry%2c+I+won't+abandon+you%3a+Dalai+Lama+reassures+Tibetans+of+his+leadership
(写真は1月15日、サルナート C/R:OHHDL/Tenzin Choejor)

 ダライ・ラマ法王はチベット人に対し、「チベット人たちを導く責任を放棄することは決してない」と念を押された。法王は今週の日曜日(1月16日)仏教講義の後、チベットからベナレス(サルナート)までこの講義のためにやって来た約2000人を特別に集め話をされた。

 「民主主義は我々の政治的発展のために非常に重要なことだ。これは、私が自分の責任を回避したり、放棄するという意味で言っているのではない。私は、最後の一息まで、あなた方チベット人を見捨てることは決してしない。見ての通り肉体的には今76歳で、もうすぐ77歳になろうとしているが、私はまだまだ元気で健康だ。指導者としての責任を捨てるなんて心配せず、安心しておれ」とおっしゃった。
(一節略)

 法王はまた、中華人民共和国の内に留まりつつ「意味ある」自治を求めるという中央チベット政府の中道政策についても解説された。法王は内地のチベット人たちが持ち続けているチベット人としてのアイデンティティーと所属感を称賛された。同時にこの認識は中国人に対抗しようというものではないと言われ、「これは中国人を敵に回すというものではない。中国人は中国人で自分たちは漢民族であるというアイデンティティーと所属感を持っている。これと同様の感覚がチベット人にもあるということだ。中国人だけが自分たちの民族に対するプライドと親愛を持つ事が許され、チベット人には許されないということはフェアーではない」と話され、諸民族の平等は諸民族の間の信頼を築く上に重要な要素だと付け加えられた。「信頼が無ければ、民族間の強調はないであろう。そして調和的社会も存在しないことになろう」と。

 法王は、チベット人アイデンティティーの存続のためのチベット語の重要性について強調された。亡命チベット人の家族の中には英語に上達するために子どもに家庭内で英語を話させているということを聞いた。「同じ理由でチベットにいるチベット人家族の中にも子どもに中国語を話させているということも聞いたことがある。日常生活の中で他の言語を話さなければいけないという状況であっても、家庭内においては子どもたちに母国語であるチベット語を話させるよう勧めるべきだ」と、明らかに最近の中国地方政府による学校の教育メディアをチベット語から中国語に換えようと言う政策に対する、チベット人学生たちの抗議活動を想起させる発言をされた。

 チベット人たちに対し、できるだけ菜食主義を取り入れるべきだと進言された。「かつては特に遊牧民など、遠隔地に住み肉しか手に入らないという人たちがいる時代があったであろう。でも今は状況が変わったはずだ。だから、思うに、肉の消費をできるだけ押さえるということは非常によいことだ。僧院が完全な菜食に変われば言うことはない」と。また、法王は「家に僧侶等を呼んで法要を行う時もできるだけ菜食にするのは良いことだ」とおっしゃった。

 法王はまた、「チベットや亡命先でチベット人が教育の不足や他の理由によりギャンブルや放浪にはまっていると聞いた。大勢の者がギャンブルや酒を飲むことでただ時間を紛らわし過ごしていると聞いた。ラサで、アムドやカムでもだ。亡命先においても、例えばアメリカでもこのような人がいると聞いた。これは良くないことだ。チベットに帰ったらそのようなチベット人に言うべきだ。私がそう言ったと。それでも彼らが耳を貸さないなら、しょうがない。自分は何でもない」

 最後に、法王はチベットから来たチベット人たちに向かって「中国はいつか変わる。いつの日か内外のチベット人同胞が再び手を取り合う時が必ずやってくる」と断言された。