のホームページより 転載
なかなか、緊急情報から抜け出さないのですが、今日は、20ミリに基準値を上げる意味と、窒素注入と危険の関係を整理しました.
生活と原子力 06 なぜ「東通原発」は非常電源が入ったか?
4月7日深夜、東北地方は再び最大震度6を記録する余震に見舞われた。被災者の人はとても心配だろう。なんと言ったら良いか判らないぐらいの過酷な仕打ちだ。
でも、ここではそのような状態でも、「原発」のことを冷静に考えておきたい。
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もし、それを日本社会が理解してくれれば、原発は少しは安全になる可能性がある。
原理は簡単だ.
原子炉だけを守るようになっていて「原子力発電所」や「付近住民」を守ろうとはしていない。
と言い続けてきた。
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国民の安全を守るのがもっとも大切な指導者なのに、「耐震設計は4で震度5なら損傷する。そして、付近住民や電気設備ではなく原子炉だけを守る」ということを知っていながら、よくそんな発言ができると思う。
昨日、 文化系の見識のある方とディスカッションをした。なぜ、「震度4、原子炉だけ」という設計を「地震で大丈夫」と言うのか、科学者の私には理解ができないからだ。
・・・・・・実績・・・・・・
・・・・・・それでも全国の原発は大丈夫??・・・・・・
100%の確率で損傷、倒壊している。だから、電力会社が自主的に他の原発を止めて欲しい.
今回の東通原発は震度5で通常電源、予備電源が喪失し、ディーゼル発電機を動かした。普通の人なら「最後の砦が役に立った」と思うかも知れないが、筆者の専門の工学から見ると、「設計が4だったら、設計通り、設計が5だったら、設計ミスか施工の手抜き」という事になる。
さらに、福島原発にもトリックがある。
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いや、そんな細かいことを議論していては、大筋を見失う.
原発は、
原子炉だけ守ればよい.だから、電力の供給がなくなるのは「原発の安全性」の問題では無いとしている、
設計震度は「電力会社が地震学者を呼んで勝手に決めれば良い」としている、
という事実をもう一度、認識することだ。
そして、問題なのは「原子炉だけを守る」という思想だから、柏崎で変電所(場内)が燃えても「関係ありません」と言い、今度も「停電だから仕方ありません」と言うだろう.
でも、ディーゼル発電機が故障したら、東通原発は、冷却系を失い、福島原発と同じようになるのだ。電力会社の方は、「原発は地震で倒れます」と地元に行って欲しいし、自治体は「原発は地震で倒れるから、止めろ」と言うべきだろう.
再び、被曝する人を出さないために。
(平成23年4月8日 午後1時 執筆)
貼り付け元 <http://takedanet.com/2011/04/post_255b.html>