パルデンの会

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恥ずかしくないのか? あの友達作戦の ヘリが落ちたことを伝えぬ マスコミ

恥知らず日本人 東北人は何をしてる?
勝谷誠彦氏の有料ブログより

昨日の『ザ・ボイス』でも喋って、多くの賛同をいたただいた「そもそも論」を繰り返しておく。あなたや、あなたの周囲のかわった思想の持ち主の方々にもぜひ伝えていただき、論理的な反論を得たら、ぜひ教えていただきたい。勉強になりますので。
 墜落してたのはHH60というヘリコプターである。オスプレイではない。オスプレイが墜ちたというならば、配備はしばし待てというのもわかるだろう。しかし相互の間にどういう因果関係があるのか。米軍が飛ばすものだから危ない、というならきちんとそう言いなさいよ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって。反対派が言っているのはそういうことではないか。
 B787で事故が相次いだからB777B747も飛ばすなという理屈だ。いや、空を飛ぶものすべてヤバいというわけだ。だったら、この夏休みの海外旅行はすべてやめればいいし、そもそも沖縄に観光客が来なくなるよ。ヘリが墜ちたからオスプレイも飛ぶなというのは、そういうことでしょう。
 今回墜ちたのは空軍のヘリだ。オスプレイ海兵隊だ。この違いすらほとんどの日本人は知らないだろう。米軍はさぞかしうんざりしていると思うが、それでも日本国のために青年たちの血を流してくれようというのである。忘れてはいけない。ヘリの墜落をいかにもとんでもない災難が日本国に降りかかったように大マスコミは報じるが、あそこでアメリカの青年がひとり亡くなっているのである。極東の罵詈雑言をなげつける奴らが跋扈する国を護るために、だ。朝日新聞は、その遺族にこそ取材をして気持ちを聞いてくるべきではないのか。
 <死亡兵士の氏名公表/沖縄のヘリ墜落/在日米軍
 http://jp.wsj.com/article/JJ11781202437980744429818547264000884194979.html
 <米空軍嘉手納基地は10日、沖縄県宜野座村海兵隊基地キャンプ・ハンセンで起きたヘリコプター墜落事故で死亡した兵士の所属や氏名などを公表した。
 死亡したのは18航空団第33救難飛行隊のマーク・A・スミス技術軍曹で、航空機関士として搭乗していた。>
 マーク・A・スミス技術軍曹に、日本国民として心からの哀悼の意を捧げたい。
 オスプレイの配備が進められているのは普天間基地のヘリが老朽化しているからである。今回墜ちたのはブラック・ホークの救難向けの改良型であって、当該機材ではないが「より安全にするため」にオスプレイへの切り換えをするわけだ。ヘリが墜ちたならば「なるほど、じゃあますますオスプレイの配備を急がなくては」と考えるのが、普通じゃないんですかね?何か私、間違ったことを言っているでしょうか。大マスコミの記者諸君、出ておいで。論争しようじゃないか。
 沖縄と米軍を巡る問題はすべてがこうした「情緒論」に落としこまれている。いや、沖縄だけじゃないですね。原爆にしてもそうだ。あの、主語がない追悼文にしてもね。敢えて言えば、だから支那朝鮮にもつけこまれるのである。なせあのいくさに負けたのか、誰が悪かったのか。こちらにもダメな奴らがいた。しかし国際法を無視して虐殺をした連中もいるわけだ。それらをひとつひとつ丁寧に拾い上げて反省するべきものは反省し、しかし主張するべきものは主張するということを、70年近くにわたって私たちは放棄してしまっている。その「スキマ」に商売左翼のような連中がツケこみ、いわば「平和にタカられている」状態が続いているのである。
 ひとつ、気になっていることがある。
 墜ちたHH60ペイブ・ホークは救難のためのヘリである。東日本大震災の時に沖縄の部隊は現場にかけつけてくれた。当然のことながらHH60は「トモダチ作戦」の中で主役として大活躍をしたはずだ。マーク・A・スミス技術軍曹に助けられた同胞もひょっとするといたのかも知れない。そのことをどうして大マスコミは報じずに、亡くなった米兵をあたかも機械の部品が壊れたかのようにしか扱わないのか。彼にも家族はいるはずだろう。牽強付会オスプレイと喚く前に、ひととして言うべきことがあるだろう。かつてメディアの一角に籍を置いたものとして、その現状が恥ずかしくてならない。
 

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