パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

中国の顔が読めない日本人、方策を考えて読めなくしている中国

毎日の中国の悪業を見ていてもまだまだ 日本人は本当の中国の姿に気づかない。 自分たちで作り上げた中国と、中国が自分たちで化けた中国が混ざり合い、本当に怖い中国が見えなくなっている。その上マスコミが輪をかけてそれを美辞麗句で隠す報道がある。自分たちで気づくしかないのだ。

勝谷誠彦氏の有料ブログより
 
先日からときどき触れているように、南シナ海で起きていることは尖閣諸島海域でのこれまでをある意味で「証拠立てている」と同時に将来を「予見」していると思って注視した方がいい。

<中国漁船が体当たりし、ベトナム漁船沈没/乗組員10人は別の僚船が救助>

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140526/asi14052623370006-n1.htm
ベトナムトイチェ(電子版)によると、南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島近海で26日、ベトナムの漁船が中国の漁船から体当たりされ、沈没した。
ベトナム漁船は中部ダナンから出漁していた。乗っていた漁民10人は別のベトナム船に救助され無事だった。
現場は中国が設置した石油掘削設備の南南西約31キロ。中国の漁船約40隻がベトナム漁船の活動を妨害した。
ベトナム漁業監視部隊によると、中国の漁船は普段から隊列を組んで、ベトナム漁船が石油掘削設備に接近するのを防ごうとしているという。>
ごく浅い理解でいえば、先日の自衛隊機と支那の戦闘機の間でこういうことが起きなかったのがいかに偶然だったと思わされる。後述するように、それは「日本側」が素晴らしかったからだ。
そしてもっと深く読むと「ああ、やはり尖閣のあの時のあれは工作船だったのか」と私は頷くのである。
漁場の争いならまだわかる。しかし<普段から隊列を組んで、ベトナム漁船が石油掘削設備に接近するのを防>いで、漁師に何のメリットがある?ましてや体当たりまでして自分の船が沈めば大損だ。拝金教徒の支那人がそんなことをするわけがない。
二つ考えられる。40隻の「漁船」がすべて工作船か、イザという時には補償どころか報奨金を与えると言われて雇われているか。今回は後者の可能性が高が、支那の「漁船」は工作船か、準工作船であるということだ。
ここで民主党の屑どもが映像を隠蔽しようとした尖閣沖の例の事件である。あれは支那の「瀬踏み」でしたね。私はずっとここでもあの漁船を工作船と呼んでいるが、ますます確信した。あれは「雇い上げ」ではなく「工作船」そのものだ。しかしあくまでも「漁船」だ。「漁船」を使ってぶつけた場合に、日本側がどういう反応をしてくるかを、支那は「瀬踏み」したのである。
もし一色正春さんの義挙なくしてうやむやになっていれば、支那はしてやったりだっただろう。この手法は使える、と。当時の売国奴たちに裏から隠蔽の手がまわっていたのではないかとすら思われる。しかし、一色義士によって映像は公開され、支那は日本に対してはあの手は使えなくなった。それどころか、海上保安庁が勇猛果敢たるその本領を発揮し、一切手出しをできなくなっている。
この違い、現場はよくわかっている。尖閣では支那の公船は武器を見せない。しかし南シナ海では速射砲のカバーをわざわざ外して誇示している。強いものには弱く、弱いものには強い。支那の面目躍如だ。
だから、ベトナムに対してやってみたのである。誤算だったのは、沈めてしまったことか。相手が日本製の素晴らしい海保の艦船ではなく漁船だったからね。ベトナムとの関係はこれ引き返せないほど悪化する。
日本の海保の現場がアホの政府だったにもかかわらずやってのけたことが「抑止力」なのだ。支那工作船が突っ込んできた時に海猿たちは冷静に対処し、命懸けであの映像を撮った。地位を捨ててまでそれを公表する「漢」がいた。工作を仕掛けてきた支那人の価値観では「想定外」だったはずだ。それから海では支那はおとなしくなった。
そこで、今度は空でつっかかってきた。ここでも、似たようなことがそのうちに起きるように私には思われる。いや、起きたというべきかな。南シナ海の漁船のような事態になっても不思議はなかったが、それを回避したのはやはりわが精強無比なる防人たちの戦技ではなかったかと推測する。あっちはぶつけてもいいつもりだったと私は昨日の『ザ・ボイス』で解説した。脱出のプランは出来ているんですよ。海南島事件の時のように「死亡」と支那は発表するだろうけどね。これを払いのけた自衛隊機の防人たちはそれだけで「殊勲甲」である。
「予見」の方について解説しよう。支那は前回「プロの工作船で漁船を装って」失敗した。であれば今回のベトナムとのやりとりを見て<中国の漁船約40隻>の作戦で尖閣に来る可能性がある。これは前から言われていたことで、そのあとで「武装漁民」などが上陸することを想定して、安倍晋三首相はいま「グレーゾーン」を埋めることを急いでいるわけである。
「戦争へ近づく」と評する朝日新聞の読者と、この日記を読んで下さっているあなたや、あなたの間で、いま現状認識がどれほど乖離しているか。そういうことが起きた時に、あなたや、あなたは平然としているだろう。しかし「何が起きているの?」とパニックになる人々がほとんどだ。テレビは街頭でそういう方々のインタビューをとって「早く戦争はやめて欲しいですね」「平和がいちばんです」と流するだろう。

再三書いているが、安倍さんの手法は日本国がずっと信奉してきた「利権談合民主主義」(あっ、また新語作っちゃったよ。でも、これが自民党とクラブ談合大マスコミののこれまでの本質)からいえば性急に過ぎる。彼は相当な政治的なリスクを自分で背負う覚悟だ。しかし、それが政治家でしょう。南そして東シナ海で起きていることを見る時に、準備をしておかなくては国家が滅びてしまう。もはや、そういう切所である。南シナ海で漁船どうしが衝突して沈んだということから、そこまで読まなくてはいけない。

こういう小さな記事こそ大切にしたいものだ。支那、本当に北朝鮮との関係はよろしくないな。
中韓の目を避けストックホルムで?/日朝協議>
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140527-OYT1T50003.html?from=ycont_top_txt

<日本と北朝鮮の外務省局長級協議が26日、スウェーデンストックホルムで始まった。

 日朝の接近を警戒する中国や韓国の目を避けたい北朝鮮側の意向で、ストックホルムでの協議が決まったとの見方が支配的だ。>
他のメディアもこの見立ては書いているが、この記者は優秀だな。ひとことがいい。
スウェーデン北朝鮮と国交のない米国の利益代表として、米国民が北朝鮮で身柄を拘束された際などに仲介役を果たしている。北朝鮮が米国との関係改善を意識した布石との見方もある。>
これは実は外交的にはまことに大きな出来事である。「北朝鮮、とうとう支那と切れたのか」「日本と韓国はそこまで悪いのか」と各国の外交、情報関係者は見るだろう。開催地は外交プロトコル、つまり儀礼である。それそのものがメッセージなのだ。北朝鮮が、完璧に盗聴されてすべて筒抜けの支那での会談場所をやめ、影響下にある国でもなくスウェーデンを選んだのは大きいが、もっと各国に衝撃を与えたであろうことは「日本がそれを許容した」ことだ。外交とは、そういうものなのですよ。
優秀な読売の記者の見立てはそのまま各国の外交官のそれでもある。「北朝鮮支那と切れた」「日本は支那をより突き放した」そして「韓国もはや相手にせず」。しかもアメリカと近いスウェーデンでこれをやったということは米韓同盟にも疑義を日本とアメリカは示しているということになる。
北東アジアの枠組みは根本的に変わろうとしているのかも知れない。読み解いていく覚悟に、つきあって下さい。





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