パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

<内閣支持率が5割回復/朝日の慰安婦検証「不十分」7割>


勝谷誠彦氏の有料ブログより

なかなかタフな政権である。産経新聞の読者に限ってやった調査ではないだろうから、まあまあ良民常民の数字と考えていいでしょうね。

 <内閣支持率が5割回復/朝日の慰安婦検証「不十分」7割>


 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140811/stt14081111440001-n1.htm
 <産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が9、10両日に実施した合同世論調査で、安倍晋三内閣の支持率は51.8%となり、一昨年12月の第2次安倍内閣発足以降、最低だった前回調査(7月19、20日)より6.2ポイント回復した。不支持率は36.3%だった。集団的自衛権を限定的に容認する閣議決定や、滋賀県知事選における与党推薦候補の敗北が影響した前回調査より持ち直した。>
 滋賀県知事選の敗北はあまり関係なかっただろうが、朝日新聞を中心とした集団的自衛権への異様なバッシングは確かに「気分」には影響を与えたでしょうね。逆に言えば回復したいまは、それがいかに「気分」だったかということがよくわかるので、この世論調査は久しぶりに意味があるものだろう。
 数パーセントの差ばまさに「気分」に左右されるのだが、それをあげつらって「支持率、最低」などと朝日あたりがプロパガンダをすることで、負の連鎖になる。そのことを断ち切ったことで政権の足腰がまだまだ強いことを思わせる。次は消費税の再増税をするかどうかの判断。これは難しい。私は今ほどの景気状況だと見送った方がいいと思うが、財務省の仕掛けに安倍晋三首相が対抗できるかどうかである。
 実はそのこともこの支持率が関係しているのだ。安倍さんが国民に支えられた「本当に強い首相」ならば財務省の恫喝に「NO」と言える。難しいところです。支持率が高いままだと増税の追い風に財務省はするだろうし、高ければこそ安倍さん自身の判断を支えることになるし。でも、この時期にこの支持率というのはなかなか頼もしい。
 朝日新聞はオノレの世論調査で、これを聞けるのかねえ。
 <朝日新聞慰安婦問題をめぐり「強制連行した」との証言に基づく記事を取り消し、自社の過去の報道を検証する記事を掲載したことについては、「検証は十分だと思わない」とする回答が70.7%を占め、「十分だと思う」(11.9%)を大きく上回った。女性はどの年代も「十分だ」とする回答が1割に届かず、男性よりも厳しかった。>
 ぜひとも「朝日新聞はメディアの場から退場すべきだ」という質問条項を入れて欲しかった。個人的には退場されると『あっぱれ築地をどり』の連載もなくなるし、飯のタネには困るのだが。わはははは。
 
その後、潜入工作員諸君に命じていろいろと調べているのだが、朝日が落としどころをどこにしようとしているのか、ちっとも見えて来ない。「国際法違反の白旗」のままでまさか放置するのか、それとももういちど居直るのか。朝日そのものが、わかっていないのではないのか。いよいよいまの末期症状の支那みたいになってきたなあ。
まあ、師匠にならうのは弟子の常ですが。

 Facebookに私は自分では書きこみをしないことにしているので、この日記を読んで下さっているあなたや、あなたにはこの場で多少それにかかわることを。
 https://ja-jp.facebook.com/katsuyamasahiko
 「堀江貴文さんと飯を食う」ということについて、メールも含めて賛否両論なのは面白かった。それでこそ私の読者の皆さんです。こうやって毎日書いていることに対しても、それこそ腹が立ったりムカついたりしているでしょう(笑)。でも読んでくれている。そんなあなたや、あなたが大好きだ。
 ひとってそういうものでしょう。何から何まで「そうだ、そうだ」は気持ちが悪い。「へえ、こんな意見があるんだ」。でもそれが論理的なものであれば、いや、感情的なものであっても「ふうん」と思うから、人間の世界は少しずつ前へ進むのである。
 堀江さん、以前にテレビで私は罵倒しまくっていますよ。局の仕掛けで、罵倒したところに彼が登場していささか焦った。だけど、そのあと彼の論説を見ていて、もちろん是々非々なのだけれども、学ぶべきところは学ばせてもらおうと考えた。誰に対しても私はそうです。田嶋陽子さんも『カツヤマサヒコSHOW』ゲストに出てもらったでしょう。惜しい!朝日の今回の恥さらしのあとでなかったというのは、彼女はまだツキがある(笑)。
 もうすぐ『カツヤマサヒコSHOW』には辻元清美さんも呼んでいる。そこでビビるような奴なら私は相手にしない。「へえ、そうなんだ」と私に思想信条は関係なく「そういう考え方もあるよな」と思わせる人だからこそ、話をする。これ、とても大切なことなのです。子どもから大人まで「論争」から逃げているのが、この国の最大の宿痾だと思うので。論争ごときで傷ついたとかなんとか言うなよな。過保護としか言いようがない。
 カメラや写真についてはみなさん、書きますねえ。嬉しくて仕方がない。やっと写真家として遊んでもらえるようで。いやあ、気がつきました。本当に私が写真を撮って飯を食っていた時期があると知らない人が多いんだ。昔は、ちょっと作品を見られるようにしたりしていましたよ。とても大切な私のサポーターのみなさんが助けてくれていたので。

 ここでは何度も「今は20世紀初頭に似ている」と書いてきた。欧州においては20世紀あたまの混乱は、すべてオスマン帝国が瓦解したところから始まった。
 日本の子どもたちが習う世界史からは実はこのオスマン帝国の存在がすっぽりと抜けている。「何かイスラム系の地方勢力があったなあ」程度でしょう。しかし西欧社会にとってはオスマンの存在は大きな衝撃だった。最近、耳にするようになった「カリフ制」というのは、オスマン帝国の終焉をもって終わりとする。イスラムにおける復古主義的な動きを理解するには、オスマンの歴史を知らなくてはいけない。と同時に、ここで何度か指摘しているようにガザ地区を含む中東のこんにちの混乱はオスマン滅亡のあとの西欧諸国による「勝手な国境線引き」に由来することが多々あるのだ。
 面白いなあ。私が主張する「20世紀初頭返り」はここでもホントになってきた。自称「イスラム国」が出現したかと思ったら、いわば「強気のオスマン帝国」の復活である。トルコに「大統領」が誕生した。
 

<トルコ大統領選、エルドアン首相が勝利>

 http://www.afpbb.com/articles/-/3022797
 <トルコ大統領選挙は10日、第1回投票でレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相(60)が勝利し、決選投票に持ち込まずに当選を決めた。トルコが独裁支配に向かいつつあるとの不安も広がる中、エルドアン氏は強力な国家元首となることを約束している。>
 これまでもトルコに大統領はいましたよ。しかし今回は意味が違う。
 <トルコ大統領はこれまで議会が選出してきており、国民が直接大統領を選ぶ選挙は今回が初めて。2003年から首相を務めるエルドアン氏はこの勝利により、2024年まで2期連続で大統領を務める可能性も生まれた。
 エルドアン首相は、これまで儀式的役割を果たしてきた大統領に、強力な執行権を付与する計画を明言している。首相が率いるイスラム系の与党・公正発展党(AKP)が憲法改正に成功すれば、トルコの政治制度はよりフランスのものに近づくこととなる。>
 しかもエルドアン大統領は、権力集中型の人物であり、その賛否は歴史が判断すると思うが、これまでデモ隊などに対して、ずいぶんと強圧的な対応をしてきた。しかし、彼が選ばれるのもまた歴史の必然なのだ。周辺国が、民主主義とか何とか言っていられない事態になりつつある。隣国のイラクが本当にヤバい。さきほど書いた「イスラム国」だ。あの「チキン」オバマ大統領がようやく腰を上げて爆撃を始めたくらいなのだから。
 

<米、3日連続でイラク空爆/英仏と少数派支援で一致>

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H01_R10C14A8MM0000/
 <米軍は9~10日にかけて、イラク北部のイスラム過激派「イスラム国」に対する空爆を続けた。有人戦闘機や無人機などでイラク北部の中心都市アルビルやシンジャール付近の車両や迫撃砲などを破壊した。オバマ米大統領は9日、英国のキャメロン首相、フランスのオランド大統領とそれぞれ電話で協議し、少数派住民の人道支援が必要だとの認識で一致した。>
 あ~、クララ中毒にかかっていて(笑)倉山さん(すみません、先日ここでお名前を間違えた)ならどういう馬鹿にたとえるかと考えると面白くて。「相変わらず馬鹿どうしが相談していて」と言うだろうなあ。
 オバマさんがシリアをきちっとシメていればこうはならなかったのである。イギリスもフランスも「あ~あ」と思っているだろうが、まあアメリカ様にはたてつけない。一方でトルコは国境を接した「当事者」である。トルコ陸軍が越境して入るのが、実はもっとも早い。そこにエルドアンという「独裁者」が生まれたことは、今後、さまざまな影響があるかも知れない。
 先日、オンエアの前に倉山満さんの本を紹介したが、ホント、今こそ読んで下さい。8月15日を前にしての勉強にもなるが、何よりも目の前で起きている国際情勢の参考になります。「歴史は繰り返す」という言葉が私はあまり好きではないが、現状を見ていると、いささかそうなのかなあ、とすら思う。
 オスマン帝国、トルコ、イラククルド。このあたりの単語を頭において世界を読み解く、暑い夏になりそうだ。

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