パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

パンチェン・ラマ第11世は、1989年4月25日にチベットのナクチュでお生まれになり  正式な認定のあった3日後の1995年5月17日には、拘束して拉致し、現在もそのご家族とともに行方不明な状態

中国共産党、世界最年少の政治犯パンチェン・ラマはどこにいますか?世界中のチベット人はこの日を深い喜びと悲しみを同時に抱いています。なぜなら、この日は彼の誕生の喜びを記念する日であると同時に、私たちは彼が何年もの間どこにいるのかわからないからです…悲しい現実です。彼の安全と35歳の幸せを祈ります🎂誕生日!
 

 

 

4月25日は第11世パンチェン・ラマゲンドゥン・チューキ・ニマ猊下のお誕生日です

 
 

本日4月25日はパンチェン・ラマ第11世ゲンドゥン・チューキ・ニマ猊下のお誕生日です。パンチェン・ラマ第11世は、1989年4月25日にチベットのナクチュでお生まれになり、1995年5月14日にダライ・ラマ法王により先代の第10世の化身として認定されました。

しかし残念なことに中国政府はダライ・ラマ法王による正式な認定のあった3日後の1995年5月17日には、第11世パンチェン・ラマを拘束して拉致し、現在もそのご家族とともに行方不明な状態が、現在も続いております。中国政府に対してはその消息を公開するよう世界中から要望が伝えられていますが、第11世パンチェン・ラマがもしご存命であれば、本日で満33歳を迎えられます。

拉致された6歳から本日33歳となられるこの27年間、チベットの人たちはパンチェン・ラマが解放されるように訴え続け、毎年4月25日には、パンチェン・ラマが一刻でもはやく解放され、ご長寿であり、再びチベットの仏教の指導者として活躍されることを待ち続けていますが、中国政府は自分たちの擁立した偽物のパンチェン・ラマを暴力によって強制的に信奉させるようなキャンペーンをいまも継続的に行っています。

すべてのチベットの人々とチベット仏教圏の人々にとって、パンチェン・ラマは極めて重要な存在です。本日はこのパンチェン・ラマのお誕生日ですので、たとえ口にだしてお祈りすることはできなくても、心のなかでパンチェン・ラマがご無事であり、ご長寿で、そしていつの日か、無事にご帰還され、チベットの問題が解決するようにお祈りをする日です。

日本のみなさまも是非こうした問題があることにご理解をいただき、チベットの人たちと心をひとつにしてくださいますようお願い申し上げます。

現在のパンチェン・ラマ

パンチェン・ラマ10世の死で、新たな転生者探索が開始された。新しいパンチェン・ラマ選定がチベットの将来にとって重大であることが、現在の緊張した政治状況を説明するものである。

ダライ・ラマの権威と人々が彼に対して抱いている崇敬と、チベットの窮状に国際社会の注意を向けさせようとする彼の働きとがあいまって、ダライ・ラマは自由なチベットを求める闘いの中心人物となっている。中国がチベットを占領している間に法王が死亡すれば、自由チベットを求める闘いは、3つの主な理由によって必ずや弱まるだろう。

第一に、新しい転生者が探索される間、ダライ・ラマ不在の空白期間ができるだろう。これは、権威の喪失とチベット人の指導者不在を意味するだろう。

第二に、いったん新しい転生者が布告されれば、ダライ・ラマが完全に責任を果たすことができるようになるまでに数年の期間を要するだろう。この間に中国は彼らの対抗者たちを解き放ち、自由を求めるチベット人の闘いを抑圧する一層大きな機会を彼らに提供するだろう。

最後にまた最も憂えるべきことは、中国が既に傀儡のパンチェン・ラマを即位させておけば、この事実を利用して、傀儡にできそうな自分たちのダライ・ラマを選定することができる。この恐ろしいシナリオ通りに事態が進めば、自由チベットを求める闘いは当然敗北することになる。中国政府が現在進めようとしているのは、この長期にわたる政治ゲームであることは疑いようも無い。

1995年5月14日、ダライ・ラマは、パンチェン・ラマ11世発見を布告した。新パンチェン・ラマは両親とともにチベットに住んでいたが、すぐさま中国政府当局によって有罪宣告され、さらに中国政府当局によって誘拐されて、世界最年少の政治犯として収監された。

一方中国政府当局は、これまでに彼ら自身のパンチェン・ラマを布告した。ギェンツェン・ノルブという6歳の少年で、中国の就任式が1995年11月30日に行われ、実際の「即位」は12月8日に行われた。

ゲンドゥン・チューキ・ニマ少年


中国側が認定したギェンツェン・ノルブ少年

誘拐されたパンチェン・ラマの所在は1996年6月までわからなかったが、一年間所在不明としてきた中国側がようやく彼を拘留していることを認めた。中国が示したゲンドゥン・チューキ・ニマ拘留の理由は、チベット人民族主義者 たちによる誘拐を防ぐためというものだった!1997年1月の時点まで何ら進展は無く、パンチェン・ラマはいまだに中国によって拘留されている。

中国がパンチェン・ラマ拘留を認めたことで、彼の生存についての憶測は終息したが、彼の身の安全に関する憂慮を軽減するものではない。また、中国側はパンチェン・ラマを釈放する予定であるとも発表していない。

中国が任命した「パンチェン・ラマ」については、中国はこの少年の肖像を公開して、彼の肖像をチベット中で掲示させる計画を発表した。これは、チベットダライ・ラマの肖像を公に飾ることを禁止した過去の運動と、著しい対照を成すものだ。

それゆえこの論争は継続する状況にある。明らかに中国は、パンチェン・ラマを擁立し続けて、彼らの選んだパンチェン・ラマが真のパンチェン・ラマであり、ダライ・ラマ法王とチベット人チベット独立を求める平和的で正当な闘いに対抗する武器として使えることを、世界に証明しようと試みるだろう。