世界の異常気象速報~ネパールで「暴風雪」など13カ所
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気象庁が22日発表した全球異常気象監視速報によると、10月15日から21日までの1週間に発生した世界の異常気象はネパールで「暴風雪」など13件。
10月15日~21日に発生した世界の異常気象・気象災害は以下のとおり。
【多雨】朝鮮半島南部・中国大陸東部
朝鮮半島南部や中国東部では、南からの湿った空気や前線の影響を受けて、韓国中部の大田では、19日~21日の3日間で降水量が100ミリを超えた。(10月の月間降水量の平年値は47.5ミリ)
【少雨】中国大陸南東部
【暴風雪】ネパール
国連人道問題調整事務所によると、ネパール中部、ヒマラヤ山脈アンナプルナ周辺では、14日~15日にかけて発生した暴風雪やなだれにより、40人以上が死亡した。
【低温】ロシア北西部~西シベリア南部
ロシア北西部から西シベリア南部一帯では、北から入った寒気の影響で、ロシア北西部のアルハンゲリスクでは、21日の平均気温が、平年を13℃下回って氷点下12℃となり、最高気温は氷点下7℃に達しなかった。
【高温】ルーマニア~スペイン北部
ルーマニア西部からフランス東部にかけては、南から暖気が入った影響で、先週に引き続き異常高温となった。
スペイン北部のビルバオでは、18日の日中平均気温が平年値を10℃上回って26℃を観測し、19日の最高気温は31℃を超えた。
【高温】マダガスカル及びその周辺
マダガスカル及びその周辺は、北からの暖気が入りやすく3週連続で異常高温を観測した。マダガスカル島の中央に位置する首都アンタナナリボでは、15日と17日の日中平均気温が平年値を5℃上回って24℃となり、この7日間の最高気温は連日30℃を超えた。
【高温】北米東部
【高温】カナダ南西部~米国西海岸
南から暖気が入りやすかったため、カナダ南西部は3週連続で異常高温を記録した。このうち、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー国際空港では、19日の平均気温が平年値を7℃ほど上回って17℃となり、この日の最高気温は21℃を超えた。
米国カリフォルニア州サンフランシスコでは、18日の平均気温が平年値を6℃上回って22℃となり、この日の最高気温は26℃に達した。
【多雨】メキシコ南部
メキシコ南部には18日、熱帯性のストーム「TRUDY」が上陸した影響で、プエルトアンヘルでは、17日~19日にかけての3日間の降水量が140ミリを超えた。(10月の月間降水量平年値は91.7ミリ)
【高温】南米中部
南米中部のブラジルとパラグアイの国境付近は、先週に引き続き異常高温となった。
このうち、ブラジル中部ゴイアニアでは、15日~18日の日中平均気温が平年値を5℃ほど上回って31℃となり、15日と17日の最高気温は39℃を超えた。
【高温・少雨】オーストラリア南東部
オーストラリア南東部のアデレードでは、北からの暖気が入りやすかった影響で、21日の平均気温が平年値を13℃ほど上回って29℃となり、この日の最高気温が37℃を超えた。くわえて、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、引き続き異常少雨となり、21日までの30日間の総降水量がほとんどなかった。(10月の月間降水量平年値は36.3ミリ)
【多雨】オーストラリア南西部
オーストラリア南西部では低気圧や前線の影響を受けやすく、レーブンズソープでは、17日~20日までの4日間の総降水量が110ミリに達した。(10月の月間降水量平年値は30.6ミリ)