チベット族の焼身自殺相次ぐ＝当局の政策に抗議－中国

　【北京時事】中国四川省カンゼ・チベット族自治州タウ県で２３日、チベット寺院の男性僧侶（３８）が中国当局のチベット政策に抗議し、焼身自殺を図った。生死は不明。２２日には四川省アバ・チベット族チャン族自治州アバ県でチベット族の女性が焼身自殺した。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアなどが伝えた。僧侶は地元公安局前でチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ１４世のチベット帰還を要求。警官が焼身自殺を図った直後の僧侶を連れ去った。現地ではインターネットや電話などの使用が制限されているという。
１６日には甘粛省甘南チベット族自治州でチベット族男性が焼身自殺。２００９年以降、中国のチベット族居住区で焼身自殺を図ったのは１３５人に上り、このうち１１５人が死亡している。（2014/12/24-10:38）