2015年4月25日20時5分 スポーツ報知
国境から近い同地区ニャラム県の中心部では、7割近くの家屋が倒壊したり、壁に亀裂が入ったりした。チベット自治区の区都ラサでも揺れを観測したという。(共同)
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報道や現地の人の話によると揺れは30秒~2分ほど続き、ネパール全域に加えてインドの首都ニューデリー(New Delhi)などでも強い揺れが感じられた。当初、この地震のマグニチュードは7.5と発表されていたが、7.9に訂正された。
カトマンズにいたAFP記者によると、現地では建物の壁が崩れ、建物の中にいた人たちが屋外に飛び出した。余震も起きているという。
インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相はツイッター(Twitter)で、「われわれは情報収集に当たっているところだ。わが国とネパール両国の被災者に支援の手を差し伸べようとしている」と書き込んだ。ニューデリーにあるAFPのオフィスでは2度にわたって中にいた人たちが避難した。
インド気象局(India Meteorological Department、IMD)のラクスマン・シン・ラトール(Laxman Singh Rathore)局長は記者団に対し、インド北部の広い範囲でこの地震による揺れが感じられたと述べるとともに、本震の約20分後にマグニチュード6.6の余震が起きたことを明らかにして、今後も余震への警戒が必要だと呼び掛けた。
同局長によると地震の揺れが続いた時間は場所によって異なり、デリーでは50~55秒程度だったという。
この地震によりバングラデシュ国内の広い地域も揺れ、首都ダッカ(Dhaka)ではパニックになった人たちが道路に飛び出した。ダッカ郊外のサバール(Savar)地区では衣料品工場で従業員が将棋倒しになり、少なくとも50人が負傷した。
インド北東部で2011年に発生したマグニチュード6.9の地震ではネパールでも揺れが観測され、110人が死亡している。
■「ネパール国内で数百人死亡」と外交筋
インド・ニューデリーにある在印ネパール大使館のクリシュナプラサド・ダカール(Krishna Prasad Dhakal)代理大使はAFPに対し、「今回の地震によりネパール国内で大きな物的・人的被害が出ているという報告を受けている。ネパール各地、特にカトマンズとポカラで数百人が死亡したとみられる」と述べた。【翻訳編