パルデンの会

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チベットの看護師 長岡で研修 技術高めたい


  • 病院の処置室を視察するベマさん(中央)とソナムチョさん(右)=長岡市

チベットの看護師 長岡で研修
技術高めたい

 インド北部にあるチベット亡命政府の病院で看護師として働く女性2人が、長岡市の医療施設で研修に励んでいる。亡命政府の病院で医療ボランティアをした長岡市の医師が仲介した。日本の医療現場を知って技術を高めるとともに、交流を深めるのが目的。2人は診察の様子やリハビリなどの施設を見学し、「チベットでの医療に少しでも生かしたい」と意気込んでいる。

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 チベット亡命政府は、中国政府の弾圧を逃れて亡命したダライ・ラマ14世がインド北部に樹立した。研修しているのはペマさん(47)とソナムチョキさん(46)。
 研修は、亡命政府の病院で2011年から数回にわたり医療ボランティアをした「生協こどもクリニック」(長岡市)の所長、磯部賢諭(まさつぐ)さん(44)が発案した。
 磯部さんによると、亡命政府があるインド北部は衛生環境が悪く、結核などの感染症が後を絶たない状況だという。磯部さんは現地の看護師に日本の医療技術などを取り入れてもらおうと、昨年から計画を進めてきた。渡航費用はクリニックを運営する医療生協が負担した。
 ペマさんとソナムチョキさんは27日に来日。磯部さん宅にホームステイしながらクリニックのほか、系列の病院やリハビリ施設なども回り、診察の様子や治療設備の状況などを学んでいる。長岡市には3日まで滞在する。
 ペマさんは「小さな病院でも医療設備が充実している。長岡の人は礼儀正しいのも印象的だ」と笑顔を見せる。ソナムチョキさんは「患者とコミュニケーションを取ってしっかり説明することが大事だと感じた。まずは自分の身近なところに伝えることから始めたい」と語った。
 磯部さんは「長岡の看護師をチベットに派遣することも考えている。今後、日本との交流が深まるといい」と話した。
【医療】
2015/07/31 15:37