仲井真前知事が承認した過程に「法的な瑕疵(かし)がある」という 一人芝居をなぜマスコミは見抜けないのか?
沖縄知事、承認取り消し方針表明 辺野古埋め立て
2015/9/14 10:13 日経新聞 沖縄県の翁長雄志知事は14日午前、県庁で記者会見し、米軍普天間基地(宜野湾市)の移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消す手続きを開始する方針を表明した。防衛省沖縄防衛局に意見を聞いたうえで10月中にも承認を取り消す。政府は不服審査申し立てなど対抗措置を取る構えで、双方の対立は激化し、法廷闘争に入る可能性が高まった。
政府と県は8月10日から9月9日までの1カ月間、移設作業を中断し、辺野古移設問題を集中的に話し合う「集中協議期間」を設けた。辺野古移設に理解を求める政府と県外移設を主張する県の溝は埋まらず、協議は決裂。これを受けて政府は12日、辺野古沿岸部で移設作業を再開した。
知事が埋め立て承認を取り消す方針を表明したことを受けて、県は取り消しに向けた手続きに入る。移設工事の事業者である沖縄防衛局に意見を聞く必要がある。意見聴取には1カ月弱かかり、実際に取り消すのは10月中旬になりそうだ。
一方、政府は辺野古沿岸部での移設作業を続ける構えだ。9月下旬にも残る海底ボーリング(掘削)調査を再開させ、埋め立て本体工事に着手する。県が承認を取り消せば、沖縄防衛局は公有水面埋立法を所管する国土交通省に不服審査を申し立て、取り消し措置の効力の一時停止を求める。
移設工事を続ければ、県が工事差し止めを求めて訴訟を起こすことが予想される。法廷闘争に発展すれば、対立の長期化は避けられない。