パルデンの会

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「パナマペーパー(文書)」はひょっとすると今世紀最大級のスキャンダルの「始まり」かも知れない。



 勝谷誠彦氏の有料ブログより転載
世界中を歩いているが「風景」において日本国が各国と決定的に違うのは何か。「ダメな点」で言うと、駅を降りると目の前にパチンコ屋とサラ金があることだ。賭博場と高利貸しが真っ先に目に入るなんていう下品な国はそうはない。「素晴らしい点」はとにかく少し歩けばコンビニエンスストアがあることである。もちろん途上国ではフィリピンのサリサリストアのように「よろずや」があちこちにあるが、日本のコンビニのように何から何までそろっているわけではない。この国のの流儀に慣れていると、欧州の古い小さな町などでは何も手に入らずに往生する。
 その日本におけるコンビニ文化の育ての親というべき人が「追放」された。最近の経済界での出来事としては大きいと言っていいだろう。
 <流通のカリスマ退場/セブン&アイ鈴木氏「私の不徳」>
 
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO99421390Y6A400C1EA2000/
 <「世代が変わった」。グループの全役職から退くことを決めたセブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)は7日、このような言葉で大きな節目を迎えたことを表現した。自身が主導した子会社セブン―イレブン・ジャパンの社長交代案には、社内で翻意を迫る意見があったが、聞き入れなかった。結果、議案は否決され、「流通のカリスマ」自身が退任する異例の展開になった。>
 <決してクーデターが起きたわけではなく、社内の大半の社員が留任を望んだにもかかわらず鈴木会長は退任を決めた。「これまで私が提案したことを拒否されたことはない。しかし世代が変わった」。鈴木会長はそう語り会社を去るが、自身の穴を埋められるような後継者がグループにいるかは未知数だ。誰もが得をしない中興の祖の退任劇となった。>
 意外と、どの大マスコミも触れていないが実は鈴木敏文会長の言葉の中には「真意」があると私は感じた。<「しかし世代が変わった」>である。鈴木会長は82歳なのだ。判断力の衰えを自分でも感じていたのではないか。混乱の原因となったのは社長の交代を提案した取締役会で否決されたことだが、これは58歳の現社長を退任させ、66歳の副社長を昇格させるというものだった。66歳といえば普通の社員ならば定年退職してもうしばらくたっている。いくら役員に定年はないとは言え82歳が66歳を指名するというのは、変転激しい流通業界としては異様であって、取締役会が反対したのもわかる。
 近年感じるのだが、日本の財界は老害が著しい。高齢化なのだから当たり前だと言われればそうだがいくら医学の進歩で寿命がのびても、にんげんの生物学的な衰えというものはそうは変わらないのだ。むしろジジイ天国であった政界の方がやや若返っていると言えるだろう。これは有権者というフィルターが機能しているからである。今日は年齢をめぐる話ばかりになってしまった。昨夜、同級生たちとの話題が、もうそれぞれの子どものことなどになったせいかも知れない。時はめぐり、時代は移り変わる。そんこなことを考える歳に、私もなってきた。

 「パナマペーパー(文書)」はひょっとすると今世紀最大級のスキャンダルの「始まり」かも知れない。
 <「パナマ文書」問題がアメリカでは大騒ぎにならない理由>
 
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/04/post-824_1.php
 パナマの法律事務所モサック・フォンセカが作成した、膨大な機密文書の暴露、いわゆる「パナマ文書」問題では、アイスランドのグンラウグソン首相の辞任を求める声が高まっています。また、イギリスのキャメロン首相については、亡くなった父親がリストに含まれているという暴露があり、その他にもウクライナのポロシェンコ大統領や、サウジのサルマン国王などの名前も挙がっています。
 また中国の習近平主席の親族の名前や、ロシアのプーチン大統領の友人の名前も出ているそうです。またサッカーのスター選手である、アルゼンチンのリオネル・メッシ選手(FCバルセロナ)については親族の名前が出ているそうですし、そのサッカーに関してはFIFA国際サッカー連盟)のスキャンダルに関係した暴露もあって、各国はその対応や報道で大騒ぎになっているという状況です。>
 私が敢えて他の大マスコミがあまり触れない「始まり」という言葉を使ったことは、この『Newsweek』を別の読み解き方をすることでわかっていただけるだろう。今のところ名前が出てきているのは「バッタ国家」の首脳ばかりなのである。これらの国々ではそもそも国内が、表に出ているそれよりも地下経済の方が大きい。そこで作られた裏金はしかし、地下経済の奴らに預けておくと持ち逃げされる。だからオフショアの海外に口座を作るのである。『Newsweek』はアメリカでは納税意識が低いのでオフショアを利用しないのだという論調だが、私は「まだアメリカの関係者の名前が出ていないだけ」だと考える。だから「始まり」なのである
 というのもこの「モサック・フォンセカ」という法律事務所は比較的欧州の顧客を専門に扱っていたからだ。同じように「アメリカ専門」の企業もあるらしい。今回のリークを行った人物が同様に他の法律事務所にも入り込めるとすれば一気にアメリカ関係の情報が出て来る可能性がある。もうひとつ。「モサック・フォンセカ」は同業者の中でもナンバーワンではない。ひとはどうしても有名な事務所を信頼しがちだ。上位の法律事務所の情報がリークされると、もっと大物の名前が出て来るだろう。ひょっとするとその中には日本人もいるかもよ。まだまだ今後が楽しみなニュースである。

 相変わらず何をやっているのかわからない国だなあ。面白いけど。
 <韓国の最高時速430キロ高速列車、試乗イベントで303キロ?>
 
http://japanese.joins.com/article/211/214211.html?servcode=400&sectcode=400
 いや、303キロでも充分に怖いけど。それよりも北朝鮮とまだ戦争状態の国が、もっとも危ないテロ対象の高速鉄道をよくぞ走らせる。みなさん乗らないで下さいね。

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