パルデンの会

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五輪で夢中になっているこの時への警報第二弾 仕掛けてきている、支那、北朝鮮の動きの記事



有料ブログ 勝谷誠彦の××な日々。 より転載

 2016年8月11日号。<五輪で夢中になっているこの時への警報第二弾。だから仕掛けてきている、支那北朝鮮の動きの記事も見おとさないように>。


 3時起床。
 やはり私は偏屈を気取っていたのだろうか。連日、
実のところはわくわくどきどきと五輪の中継を観ている。何しろヒマなのだ。誰も遊んでくれないし。ここまで独りでいる夏休みは珍しいが、それが楽しい。だがその五輪についてここではあまり書いていない。無理やり肩に力を入れて皇室についてなど難しいことを記述している。もちろんそのことの方がはるかに大切なのだが、なんだか自分を気取っていることは間違いないし、賢明にして精強無比なわが工作員読者諸氏は、とうにそんなことを見抜いて「へへえん」というお便りを下さるのである。いいなあ。私は幸せものだ。
 しかし今日はいけない。どうせ中継でずれるだろうと、
日記を半ばまで書いたところで7時のニュース待ちでテレビをつけたならば、体操男子個人総合の生中継をやらかしていたのである。立ち尽くした。いや、今回の五輪で座って観戦した競技はほとんどない。私がこれを執筆している机からするとテレビは「右斜めやや後ろ」にある。子どものころから観ながらの作業は厳しく親に禁じられていた教えがまだ続いているのかも知れぬ。
 だから中継などを観る時は、立ち上がって机の向こう側に行く。
家に人は呼ばないので椅子は執筆のそれ以外に折り畳みの小さなものがひとつあるだけ。それを持っては来るのだが、結局は立ったまま、何時間も観てしまうのだ。「よし」「いけっ」「そうだっ!」とか叫びながら。ほとんどキ印である。自分が雑音が嫌いなので防音のいい家に住んでいるのだが、むしろこちらが近所迷惑にならなくてよかったとホッとしている。
 というわけで今朝もそうだったのだ。
あらかじめ競技日程など調べる趣味はないので「何かやっているかなあ」と。すると画面からも異様な緊迫感が伝わってきた。アナウンサーの声が震えている。間もなく、この日本民族がかつてないほど健闘している五輪の中でも頂点のひとつであろう結果を、偶然私は目にすることができたのであった。
 <内村/鉄棒で奇跡の逆転!
史上4人目の2連覇で団体との2冠達成>
 http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/08/11/kiji/K20160811013143270.html
 <体操の男子個人総合決勝が行われ、日本は内村航平(27/
コナミスポーツ)が、最終種目でオレグ・ベルニャエフ(22/ウクライナ)を大逆転。計92.365点マークし、前回ロンドン五輪に続く史上4人目の2連覇を達成を達成し、団体総合に続く今大会2個目の金メダルを獲得した。>
 今日はも一日中、
あらゆるメディアでこの喜びが繰り返し流されるだろうから、引くのはもちろんこれくらいにしておく。それでも無駄だろうと言われそうだが、何だかかクロニクルであるこの日記の中で、わずかくらいは痕跡を遺しておきたくて。それくらい、しびれた。今回の五輪の日本選手は、どれほどしびれさせてくれるのか。これまたいちいち引かないが、実は素晴らしいのは「銅」ではないか、と感じ始めている。「金」を獲る外国人を観察すると「出来が違うわ」とわかる。それよりも体格が小さく手足が短い日本人が、三位決定戦でとにかく勝つのである。
 精神力がすばらしいのはもちろんだが、
メディアに棲んでいた私としては大マスコミの報じ方も変わったな」と目からウロコだ。こんなことは大マスコミの中にいる人は書かないし、そこが嫌いな小マスコミはもちろん評価しないので、両方(いや、本当は零細だったが)にいた私が公平な目で見て「いいじゃん」と伝えておきたい。「銅」はこれまで微妙だった。まったくダメで散った選手には大マスコミは妙に優しい。金、銀はおおいに持ち上げる。しかし銅、というのは「どうよ」だった。くだらない洒落、すみません。
 今回は銅の選手にきちんとインタビューをする。
その記者たちが抱いている敬意と、正しい日本語で答えるアスリートたちに「日本人の若者もここまで来たか」とまた別の意味で私は落涙するのである。ちょっとそのあたりに気持ちをおいて、インタビューを聴いてみてあげて下さい。わずか何十秒かの間に、とてもいいことを言っている。総合的な教養の場としてのスポーツが、やっと出来てきたなと嬉しくなる。私はまったくの門外漢で、生意気を言う立場ではないのだが。
 日本のメディアは頑張っている。こういう時にイジワルな私は「
日本国の意外な躍進」を海外がどう報じているのか、気になってしまう。ある種の「ヘイト報道」だとしてこんなものが引かれていた
 <仏解説者発言「差別的」批判/日本体操選手は「
ピカチュウのよう」>
 http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/08/11/kiji/K20160811013138680.html
 <体操男子団体総合の中継で、
フランス国営テレビのゲスト解説者が日本選手を人気アニメ・ゲーム「ポケモン」のキャラクターに例えて「ピカチュウのようだ」と発言した。これに対し「人種差別的だ」と批判が寄せられ、公的メディア監督機関の放送高等評議会(CSA)が10日までに調査を始めた。
 フランスのメディアによると、
この解説者は2008年の北京五輪の体操男子跳馬で銀メダルを獲得したトマ・ブーアイ氏。国営フランス2の中継でまるでアニメを見ているみたい。そこら中に小さなピカチュウがいるようだ」と表現した。直後からインターネットなどで視聴者から苦情の声が上がった。共同電によるとテレビ局側は、コメントを巡り遺憾の意を表明したという。>
 最大の賛辞じゃないですか。
実際に競技者だった方の言葉として有り難く私は受け止めたい。逆手にとって東京五輪の時の女子体操チームは「ピカチュウジャパン」と名乗ってはどうだろうか。「世界の」任天堂が最強のスポンサーになってくれるのは間違いない、はず(笑)。むしろ私などはトマ・ブーアイさんの発言に明治以降、欧州が持ち続けてきた「日本という存在への畏怖」を感じる。「わからないけど、凄い」だ。アスリートだけに本能的に言葉が出たのではないか。柔道についても、相手を畳に隅に追い詰めて叩き潰す強さを「ポケモンGOだ」と言ってくれるコメンテイターが出ないかね。

 やはり五輪に手をつけると収拾がつかなくなってきた。
あとひとつだけ。もう今は兵庫県人で信州人ではないが、来週帰宅するように、私の魂はいつも信州とともにある。日本でも屈指の美しい、そして激しい河を持っている信州の企業、どこか彼のスポンサーに手を挙げませんか。私もその時は加わる。これまで知らなかったことを恥じる。
 <羽根田卓也、カヌーで日本初の銅メダル/「アジア人初、
誇りに思う」>
 http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/09/haneda-takuya_n_11413720.html
 ハフィントンポストの整理部は反省するように(苦笑)。
せっかく本人が<アジア人初>と言っているのに同じ見出しで<日本初>書くか?島国根性丸出しだよ。
 <羽根田は愛知県出身。所属するミキハウスによると、
高校卒業後、単身スロバキアに渡って競技を続け、初出場の2008年北京で14位、2012年のロンドンでは7位に入賞した。3度目のオリンピックで悲願のメダルに輝いた。>
 さきほど書いたように、長くは引かないので記事を読んで欲しい。
すぐにわかるのが、大マスコミがカヌー競技に関して、いかにこれまで無関心だったかということだ。記事の内容がスカスカである。五輪のいいところはこうした「マイナー」と言われる競技に光を当てることだろう。カヌーなんて周辺の商機はとても大きいのだろうに。まあ昔「左巻き自然派」の「カヌーイスト」とかが稼いでいたころに、私などはドン引きしてそれっきりだが。日本国のハイテクをもっとも世界にアピールできる場でもある。
 ちなみに。羽根田卓也選手はなかなかカッコいい。
凱旋帰国したなら、こういう時こそ雑誌メディアなどは「結果に便乗する」取材をすればいい。女性誌もありだろう。なぜ私はこういう編集部にいたころの「儲ける感覚」が消えないのかなあ。もう普通の会社にいれば定年だというのに。当初から「猛獣」として育てられた感覚はずっとそのままなのだろう。昨日も書いたが柔道の松本薫選手の面構えに惚れるゆえんかも知れない。

 面白い分析をしましょう。
支那という国は馬鹿だけにわかりやすい、失礼、ずっと皇帝統治しか有史以来知らないので、ひとつのことに集中するとそれしか考えない。フツーの国なら「それはいかがでしょう」という人々が出てくるのだが、あそこでは処刑される。北京五輪をピークとして、支那は経済でも軍事でもバカにされているのでスポーツに集中してきた。私は変人なので、みなさんが楽しんでおられる別の視点から五輪を見ている。「あれ?支那の応援団が少ないじゃん」。
 まあちょっと前までは日本国の大マスコミも支那万歳だったので、
過剰に報道していたところはある。それを差し引いてでも、今回の五輪では支那選手団と応援団はおとなしいのである。13億人もいるのに、独裁をしているのはたかだか十数人なので、そいつらの脳味噌はあちこちを見られない。何やってんのかなあ、と見ていたら、日本国と、米国、韓国に対して、この瞬間に「足技」をかけていてきるのだ。残念ながら、圧倒的にメディアの報道は五輪にとられている。そこを狙ってきた。要注意。
 

<国連外交に中国の壁/北朝鮮包囲網にひび/安保理、ミサイル非難声明を断念>

 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO05947930R10C16A8EA1000/
 <
国連安全保障理事会北朝鮮による3日の弾道ミサイル発射に対する非難声明のとりまとめを断念した。中国が南シナ海問題などで批判を強める日米に反発し、声明案に同調しなかったからだ。自国の排他的経済水域(EZZ)内に初めて弾頭部分が落ちた日本は危機感を強めるが、中国の協力なしに対北朝鮮包囲網をつくれない国連外交のジレンマが浮き彫りになった。>
 実はこれは「大事件」なのである。明らかに「五輪」と「お盆」
の空白期を狙って支那は仕掛けてきている。すみません。私もまんまと五輪についてなど書いているのだが。北朝鮮を巡る攻防と同時に何をしているか。

 <尖閣接続水域に中国船、外務省が6日連続で抗議>


 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160810-OYT1T50133.html
 <第11管区海上保安本部(那覇市)は10日、
沖縄県石垣市尖閣諸島魚釣島沖の接続水域(領海の外側約22キロ)内を中国公船4隻が航行している(午後7時現在)と明らかにした。10日午前9時現在では10隻が航行していたが、7隻はその後に同水域を出て、別の1隻が新たに同水域内に入ったという。外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は同日、在日中国大使館の郭燕公使に抗議した。抗議は6日連続となる。>
 まず覚えておいていただきたいのは「
これまででもっとも危険な事態」だということである。支那はさまざまな手を使ってこちらの出方を見てきた。だが今回の場合は「反応を見る」のひとつ先を行っているように私には思われる。少数の部隊による尖閣上陸というものも、日本国の国防当局や官邸は視野に入れているのではないか。「レベルが違うことが起きている」のだ。
 そろそろ今日から夏休みモードだろうか。「何が山の日だ」
と馬鹿にしていたが、勤勉な日本人の「夏休みの入口」としてはいいのかなと、夜明け過ぎに人の絶えた都心を歩きながら思った。また五輪に紙幅をとられて、山と私の人生についてもいささか書きたかったのたができなかった尖閣の分析についてもね。しかし明日も明後日もある。もっと勉強して書きます。ヒマだからね(笑)

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