パルデンの会

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中国の異常な尖閣侵略は台湾民政府阻止が狙いなのでは?


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 中国の異常な尖閣侵略は台湾民政府阻止が狙いなのでは?


 
 
 
今年に入ってからの中国の尖閣侵略が激しくなった。しかし意味不明である。
中国が領有を主張するには南沙諸島以上に遥かに無理な日本の領土である。
 
にも拘らず、何故中国は尖閣諸島にちょっかいを出すのか?
 
中国は自国より弱い相手には道理を無視して冷酷に侵略する、それも極めて残虐に侵略する。
チベットウイグルを見れば判る。今も弾圧、虐殺を継続している。
 
しかし中国より強い相手には相手国の内部に手を突っ込んで有力者達を懐柔し、コソコソ侵略をし、業を煮やした相手国が強腰で出ると引っ込む。
少し前に出て、様子を見て更に突っ込み、相手が怒りだすと引っ込む。そんな事を繰り返し、徐々に侵略を進める。
 
それにしても何故尖閣なのか?日本と言うより、米国が絶対に譲らないはず。そしてそんな事は中国も百も承知のはず。
 
現状の中国では対米戦争を始めれば簡単に負けると専門家達は言う。だから対米戦争を意味する尖閣諸島への本気の侵略は絶対にしないはず。
それでもチョッカイを出すのは他に理由があると考える方が判り易い。
 
 
中国にとって一番困ることは尖閣諸島よりも台湾の帰属が中国ではなく日本であると米国をはじめとする国際社会が言い出す事。
日本は所謂サンフランシスコ条約の 「 2条 b 」で台湾については権利、権原と共に「請求権」を放棄しているから日本政府が何も言えない事になっている。
 
サンフランシスコ条約は誤解している人が大部分だが、連合諸国は日本の「主権」を承認すると上記条約1条で述べていて、2条では日本が台湾を放棄したとは書いて無く、権利、権原、請求権を放棄すると書いてあるに過ぎない。
この言葉の使い分けは重要である。
 
従って台湾が日本領であると米国が改めて明言すると台湾は米国の占領地であることが自明の事となる。
具体的には施政権返還前の沖縄のような状態である。
 
そうなると、戦後70年に亘り、台湾は中華民国の領土であり、日本が台湾を泥棒をしたがシナが日本から取り戻したと言う主張は覆ることになる。
そして中華人民共和国中華民国の泥棒の論理を継承しているから、台湾は中華人民共和国の領土だと国民に教え込み、洗脳してきた手前、泥棒は実は日本ではなく中国であるとは今更言えるわけがない。
 
中華人民共和国は台湾を平和裏に中国の領土に組み入れようとして来たが、台湾の中国からの独立を掲げる民進党蔡英文政権が出来た事で、台湾に対する態度を硬化させている。
蔡英文政権が馬政権よりも遥かに右往左往しているのはそういう事が原因である。
 
そこへもって米国が、台湾は両中国には関係がなく、日本の領土であり、「中華民国政府」と言う集団は中国で共産党政権に追われ、米軍に保護されて台北市に亡流政府を置き、合わせて台湾の占領統治の代理を任された集団に過ぎないと言う事を述べ、国共内戦が終わったのだから、もう中国へ帰れ!と言い出せば、同時に中華人民共和国も国民に対する立場は無くなる。
 
それでは中国は対米戦争を始めるであろうか?
 
多分中国は対米戦争は実行できない。やれば簡単に負けることが判っているから。
 
尖閣諸島へのチョッカイは台湾民政府登場への単なる牽制だろう。
米国としてはその辺の見極めを慎重にしているはず。
 
中国が仕掛けるにしても対中戦争をすれば米国も何兆円、或いは何十兆円もの資金を投入する事になるだろうから、そして米軍兵士も犠牲者が出るかも知れないから慎重にならざるをえない。
もし台湾民政府が登場すれば中国は内乱か無謀な対米戦争かのどちらかとなると思われる。
 
いずれにしても中国は経済が破綻へまっしぐらで、不良債権が時々刻々と積み上がっている状態。
国際経済が必要とする事はなるべく速やかな、中国と言う不良債権の処理である。遅れれば遅れるほど破綻時の衝撃は大きくなる。