パルデンの会

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中国、新幹線を分割、民間企業に売却という新手


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019)4月28日(日曜日)
        通巻第6058号 
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絶望の果てか、「損切り」を覚悟の民間払い下げか?  中国、新幹線を分割、民間企業に売却という新手

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 中国は新幹線の一部を民間企業に払い下げる。
 すでに累積赤字は、邦貨換算で87兆円にも達しており、それでも中国は新幹線プロジェクトを強気の投資継続で続行する。その一方で、完成した区間の一部売却なのか、部門売却なのかは明らかではないが、民間企業に払い下げるという新手を思いついた。新華社が伝えた。

 初契約は41億8000万ドル(4600億円内外)で、中国の国有銀行団がシンジケートを組み、浙江省政府と民間大手の「復星國際集団」に融資する。高速鉄道経営権が委譲される仕組み。シンジケートを組む銀行団には中国発展銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行ほか二行が加わる。

 復星國際集団と言えば、その傘下にある上場企業だけでも二十社を越え、初代CEOの郭広昌は「中国のウォーレン・バフォット」などと持ち上げられた。ところが、一時期、郭が行方不明になるなど、謎の部分が多い企業。日本でも星野リゾート買収で名前を馳せた

 おりから閉幕した「一帯一路國際フォーラム」でも7兆円の投資続行がアナウンスされたが、中味をよくよく見ると、民間企業の出資であって、政府支出ではない。中国が外貨払底に直面している傍証にもなる。

 問題は予算面である。なぜ自爆的肥大化を続けざるを得ないのか。
2006年に北京―天津間を開通させて以来、わずか十三年で敷設したレール(営業キロ)は25000キロ以上(日本は半世紀かけて3000キロ)。
さらに2019年もプロジェクトを拡大し、予算8兆円強がつけられた。
 事業体の強制的維持である。

 したがって車より熊の交通量が多い山岳地帯や、荒涼たる砂漠を越えて、長い河川には橋梁を架け、山稜には片っ端からトンネルを掘る。
国鉄道は第十局まで地域別に分けられ、鉄道建設のほか、配線、電気工事を請け負う企業、その下請けから鉄道学校。関連する産業分野はレール、枕石、コンクリート、駅舎建設。開発の建材、ブルドーザ。運営は運転手、車掌から踏み切りに至るまで数十万の大所帯が、給料をいただき、その上で黒字路線が北京―上海と上海―広州しかない。

あとの路線はすべて赤字。そこで余剰人員と鉄材、セメント在庫を処理するために、新幹線プロジェクトを海外にも売り込んだ。
 インドネシア、マレーシア、ラオス、タイで工事は進んでいるものの、ベネズエラ、米国などでは新幹線工事中止、プロジェクトそのものが拒否されるなど散々な結末となっている。

中国新幹線の民間への払い下げとは、回転資金確保のためなのか、経営の硬直化を民間のフレキシブルな判断に委ねるのか、あるいはすでに資金ショートを来しての断末魔的な最終処理なのか。いずれにせよ、正念場をむかえたようだ。

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★本日です! 主権回復記念日民集会!

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 第23回 主権回復記念日民集会のお知らせ
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国家主権の尊厳の再確認を!
         記
とき   4月28日(日) 14時00分(終了予定16時30分)
ところ  星陵会館ホール(地下鉄永田町駅6番出口 徒歩3分)
https://www.seiryokai.org/kaikan/map.html

世話人小堀桂一郎東京大学名誉教授)、入江隆則明治大学名誉教授)、水島総日本文化チャンネル桜 代表)
(登壇)山田宏参議院議員)。長尾たかし(衆議院議員)。加瀬英明(外交評論家)
宮崎正弘(作家・評論家)。田中英道東北大学名誉教授)。増元照明(「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」前事務局長)。加藤清隆(政治評論家)。水間政憲近現代史研究家・ジャーナリスト)。西村幸祐(批評家・岐阜女子大学客員教授関東学院大学講師
三浦小太郎(評論家)。我那覇真子琉球新報沖縄タイムスを糺す県民・国民の会代表運営委員/チャンネル桜沖縄支局キャスター)。SAYA (シンガー)
佐波優子(ジャーナリスト)。三輪和雄(「日本世論の会」会長・正論の会」代表)ほか

主催  主権回復記念日民集会実行委員会。「頑張れ日本!全国行動委員会」
    どなたでも予約なしでご参加いただけます。
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