https://vpoint.jp/world/china/164304.htmlより引用
隠蔽・弾圧は天安門から-東京
中国人ら 東京で抗議行動
中国共産党が学生たちの民主化運動を武力で鎮圧した天安門事件から31年を迎えた4日、東京・元麻布の中国大使館前で、在日中国人らが虐殺事件の真相究明などを求めて抗議活動(主催=民主中国陣線など)を行い、「コロナウイルスの情報隠蔽(いんぺい)、言論弾圧は、天安門事件から始まった」と抗議の声を上げた。
参加者は、事件で犠牲になった人々の顔が描かれた垂れ幕や、チベットやウイグルなどの解放を求めプラカードを手に抗議に参加。中には、トランプ米大統領を支持する旗を持つ人の姿もあった。
代表の王戴さんは「(当局は)31年間も真実を隠してきた。今も各地で人権弾圧は続いている」とし「同じ思いを持つ各国同志がより強固になり、一緒に中国共産党と闘おう」と訴えた。
一方、同日午後には、千代田区のJR有楽町駅周辺で、街頭抗議演説を行った。香港、ウイグル、チベット、南モンゴル(内モンゴル)、台湾などの各代表者らが、中国共産党の人権弾圧に抗議するとともに中国の民主化を訴えた。
集会に参加した中国人留学生の女性は「日本に来て初めて共産党の悪行を知った。多くの人に真実を知ってもらいたい」と語った。
国際情報
2020.06.06 07:00 NEWSポストセブン
中印軍1万人が印東北部でにらみ合い 中国挑発の背景は
中国とインドの両軍がインド東北部のラダック地域の国境を挟んで対峙しており、軍事衝突の緊張が高まっている。両軍は1962年に中印紛争で砲火を交えたことがあり、その後もいくどか軍事衝突の危機が叫ばれているが、小競り合い程度で大規模な紛争には至っていない。
インド側は外交的な努力を続ける意向だが、中国軍は多数の軍事車両や最新鋭の兵器を持つ砲兵部隊も現地にかけつけている。中国側が軍事的にインドを挑発している形で、折から欧米から批判を浴びている香港問題に関する関心を逸らす意図も働いているとの指摘もある。米ブルームバーグ通信が報じた。
両軍は5月5日、標高が3500メートル以上のチベット高原の氷河湖であるパンゴン・ツォのほとりで衝突、双方の多数の兵士が負傷した。それ以来、にらみ合いが続くなか、両軍の部隊が増強されている。
中国軍は5月下旬の段階で、ラダック地域の中国国境に約5000人の兵士と装甲車両を配置し、砲兵部隊も増強。インド側も北部国境に軍を集結させており、両軍で1万人が対峙している。
両国は5月22、23日に外交関係者が協議を行ったが、解決には至らず、今後も交渉を続けることにしている。
中国側もインド側も軍事的な衝突は望んでいないが、軍の衝突は偶発的なきっかけで起こる可能性もあり、予断は許さない状況だ。
インドのモディ首相は26日、国家安全保障顧問のアジット・ドバル氏とビピン・ラワット国防参謀総長らと協議。この結果、国境で厳しい軍事的姿勢を維持しながら外交ルートでの解決を目指すことに決定した。
駐インド中国大使は27日、声明を発表し「中国とインドは新型コロナウイルスにともに闘っており、我々は関係を固めるために重要な仕事をしている。我々の若者(兵士たち)は中国とインドの関係を認識すべきだ。私たちは意思を疎通して、問題を解決しなければならない」と指摘した。
これについて、あるインド政府の元外交官は「中国人は長い間この地域でプレゼンスを拡大してきたが、問題は、なぜ中国がこれをやっているのか、なぜ今なのかということだ」と疑問を投げかける。中国は香港問題で、欧米諸国との緊張を高め、東南アジア諸国とも南シナ海問題で関係が不安定になっているとして、「これらの国際的な問題から目をそらせようとするように、インドとの軍事的な緊張が高まっているのは偶然の出来事だろうか」と指摘している。