加藤勝信官房長官は15日午前の記者会見で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国海警局の公船1隻が同日、領海に侵入し、航行中の日本漁船1隻に接近しようとする動きを見せたことを明らかにした。中国公船が尖閣周辺で領海侵入したのは3日連続で、政府は東京と北京の外交ルートを通じて厳重抗議した。
加藤氏は「わが国の領海の中で日本漁船に接近する動きを見せることは誠に遺憾で、断じて容認できるものではない。冷静かつ毅然(きぜん)として対応したい」と述べた。
加藤氏は海上保安庁の巡視船を配備して日本漁船を保護するとともに、中国公船に対して領海から退去するよう繰り返し要請しているとも説明した。