ウクライナ・ゼレンスキー大統領、国連にロシアの投票権はく奪を要請
国連のグテーレス事務総長は26日午後(日本時間27日未明)、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。国連によると、グテーレス氏は、ウクライナ市民に対する人道支援を強化すると伝えた。来月1日には、国連として、人道支援資金を調達するためのアピールを始めるという。 【インフォ】ロシア、欧米… ウクライナをめぐる相関図 グランディ国連難民高等弁務官の26日のツイートによると、「15万人以上の難民が国境を越えて(ウクライナの)隣国にわたっている」という。グテーレス氏は24日、ウクライナに対して2千万ドル(約23億円)の緊急支援をする方針を発表。25日にはウクライナ担当の危機調整官の任命も発表しているが、ウクライナへの支援をさらに強める予定だ。 一方、ゼレンスキー氏はグテーレス氏との会談内容について「侵略国から安全保障理事会の投票権を剝奪(はくだつ)すること、ロシアの言動をウクライナ市民に対するジェノサイドだと認定すること、ロシア人兵士の遺体搬送を手伝うこと」だとツイッターに投稿した。
ウクライナ大統領を批判した韓国の放送局に対し、「国民の72%がバカなのか」と反論したウクライナ人
ロシアのウクライナ侵攻と関連し、ウクライナのゼレンスキー大統領を「アマチュアのような政治が一つの原因」と批判した韓国の某放送局に対して、韓国に住むウクライナ人が批判した。 26日、あるオンラインコミュニティーに、某放送局がユーチューブで「ゼレンスキー大統領は、2019年に政治経験がまったくない中で、コメディアンから大統領になったドラマのようなストーリーを持つ主人公だ。しかし、戦争が勃発したことで、アマチュアのような彼の政治行動が批判されている」と報道した。その報道に対して、韓国に住むウクライナ人が反論のコメントを上げ、注目を集めている。 自らを韓国語で「ウクライナ人です」と始めたこのコメントには、「必要な映像だけを流し、『ウクライナの二の舞を回避するために、選挙を頑張ろう』という趣旨の(特定の候補を思わせる)メッセージを押し付けているようだ。報道機関で、こういうことをしてよいのか」と批判した。 この投稿者は「ゼレンスキーは、誰から批判されているのか」と反問し、「彼を支持して投票したウクライナ国民の72%を、バカだと思っているのか」と声を高めた。 政治家の不正と腐敗に反発して(ゼレンスキー氏を選んだ)ウクライナ有権者の事情を説明した投稿者は、「ウクライナの政治的背景を理解できないため、私たちのこうした選択を全然理解できていない」と反論した。 最後に「(視聴者を誘導する)フレーミングも、適度にできるのも能力」とし、「中立的に報道してほしい」と付け加えた。 一方、同放送のコンテンツは26日午後、該当のユーチューブチャンネルから削除された。また、この投稿者と関連し、コミュニティーでは文章力などを理由に、韓国人がウクライナ人を装って書いたコメントだという批判も上がり、賛否両論が続いている。
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