パルデンの会

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 G7、2024年からロシア産ダイヤモンド輸入を禁止へ  インド、中国、サウジは輸入し続けますが。。。?

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)9月19日(火曜日)弐
        通巻第7917号 
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 G7、2024年からロシア産ダイヤモンド輸入を禁止へ
  G7が買わなくてもインド、中国、サウジは輸入し続けますが。。。?
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9月15日、 ベルギー政府高官は「G7は近くロシア産ダイヤモンドの禁輸を発表する」という見通しを語り、24年1月をもって全面禁輸になるだろうとした。
表向きはウクライナへの侵攻に対する制裁の一環。しかし米政府は既にロシアのダイヤモンド採掘会社アルロサに制裁を科している。

ロシア産ダイヤモンドは世界シェア一位。全体の20~25%を占める。以下、ダイヤモンド産出国ランキングは、ボツワナ、カナダコンゴ、豪州、南ア、アンゴラジンバブエナミビアレソト(南ア内陸国家)の順である。アフリカ南部に集中している。

そもそもダイヤモンドは比較的新しい宝石で、デビアスが2000年までに原石を独占、値決めも一方的に決め、流通シンジケートを独占という史上嘗て無かった強烈なカルテルにあった。
デビアスが南アでキンバリー鉱山の採掘権を買ったのは1876年、販売シンジケートの構築は1917年であり、世界大戦以後、ダイヤモンドが宝飾品のトップにあったが、米国がデビアスのカルテルに巨額罰金を科して、その独占システムが壊れたのは2000年、僅か四半世紀前のことである。

ダイヤモンドの研磨とカットの二大拠点はベルギーのアントワープとNYである。
 価格は4cで決まる(カラット、カラー、クラリティ、カット)。ベルギー型かNYスタイルかの流行もあり、流行のカットがすたれると質屋へ持って行っても二束三文になるのはご承知の通り。またたとえロシア産ダイヤモンドであってもベルギーで研磨加工されると、その国が原産地と見なされる。

デビアスは「ダイヤモンドは永遠と愛の象徴」などと宣伝して婚約・結婚指輪のマーケットを全世界に広げた。『サラリーの三倍が目安』などと根拠の薄い宣伝に載せられた日本人も多いだろう。

さてG7が禁輸措置を講じると、市場はどうなるか。
石油と同じで、しめたとばかりにロシアから買いたたく国がある。西側では価格があがるだろうから、値上げでトクする業者も出るだろう。
ともかく制裁はザル法となるのがオチなのでは?
       ◎☆□☆み□☆☆□や☆◎☆□ざ☆□△◎き☆□☆◎