超党派の日中友好議員連盟の二階俊博会長(自民党元幹事長)らは27日、中国の首都北京を訪問した。関係者によると、29日までの滞在中に、王毅外相や中国共産党中央対外連絡部(中連部)の劉建超部長らとの面会を調整している。二階氏は習近平国家主席との会談も模索しており、実現すれば2019年4月以来、5年ぶり。
議連事務局長を務める自民の小渕優子選対委員長や、二階氏に近い森山裕総務会長も同行した。要人との会談では、新型コロナウイルスの流行で停止された日本人への短期滞在査証(ビザ)免除の再開を働きかけたい考えだ。
林芳正官房長官は27日の記者会見で「日中間の重層的な交流と意思疎通が一層強化されることを期待する」と語った。
自民総裁選に出馬表明した小林鷹之前経済安全保障担当相はニッポン放送のラジオ番組で、26日の中国軍機による初の領空侵犯に関し「相当深刻な事案だ。訪中団が強いメッセージを発していかないと日本の国益にはかなわない」と述べた。