パルデンの会

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「大卒=失業」時代になってから中国社会は激変した   あの体制御用の「五毛幇」は行方不明。代わりに登場した「ネット特攻隊」

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和八年(2026年)1月12日(月曜日)弐
        通巻第9111号  
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 昨夏、「大卒=失業」時代になってから中国社会は激変した
  あの体制御用の「五毛幇」は行方不明。代わりに登場した「ネット特攻隊」
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 伏線はあった。マンション購入契約しローンを組んだのに物件は工事未完成。現場へ行くとコンクリートは剥げ落ち、クレーンは赤く錆び付いている。付近は雑草だらけ。しかし銀行からローンは引き落とされ、そのうちマンションは購入価格の半値になって競売にかけても買い手が居ない。民衆の不満がマグマとなって噴火寸前だった。

理財商品とか「年利10%は保障する」とか、怪しげな謳い文句でカネをかき集めていたシャドーバンキングの代表「中殖集団」が破産し、昨師走には「浙江金融」が倒産した。中産階級の老後資金は蒸発した。シャドーバンキングは倒産回避、延命を図る不動産デベローッパーに無謀にもカネを回していたからだった。 

万科集団のCEO祝九勝は拘束説もあるが、依然として行方不明のまま、そもそも万科社債格付けは2023年からジャンク債扱いだった。バックに習近平一家がありというので、まだ正式な倒産には至らないが、再建の可能性はゼロである。

 富裕層の金融アドバイザーがあつまった上海の陸家嘴からは、ファンドマネージャーたちが居なくなってオフィスはガランドウになった。リーマンショック前夜と似ているなどと比喩するエコノミストがいるが、そんな程度ではない。

 7月は中国では卒業シーズン、2025年は1222万の大學新卒。26年の卒業予定は1270万人。卒業しても職場はなく、ウーバーに。まともに就労先があったとしても家政婦より給料が安い。いったい「611」といって朝の六時から11時まで学校と塾通いで、なんとか合格した大学は、いったい何だったのか。大金を使って得た卒業証書は糞の役にも立たなかった。チャイニーズドリームは消えていた。

 中国経済は多臓器不全、血液が廻らないから心臓が壊死状態となって賃金不払いの工場ではストライキ暴動どころか最近は汚職高官宅を襲撃し一家皆殺し、パトカーを見たらひっくり返し、あげくに警察署を襲撃という、これまでは考えられなかった事件が頻発している。

アルファ世代とも呼ばれた中国の若者の心理を蔽うのは虚無であり、官製プロパガンダが『愛国』『台湾統一』と叫ぼうとも、民衆の心理からは愛国心も、祖国統一も民族主義中華思想も粉々になって、いずれ無政府状態に陥落するだろう。
 日本がけしからん等と怨念の対象をすり替えても反日暴動は起こらなかった。日本のアニメ「鬼滅の刃」を上映禁止としたが、若者たちのブーイングがおこり「自滅の刃」となった。

 BYDがテスラを超えた? 前にも書いたがデータの誤魔化し、生産台数とナンバープレートを取得し保険をかけた正式な販売との落差が凄まじい。中国の公式データは嘘ばかりというのは、いまや常識となった。BYDは補助金によるダンピングで短期的には売れるだろうが、バイクの先例を知ってますか?

 インドネシアと越南で一時期、中国製バイクがホンダを抜いていた。安値攻勢だった。
ところが事故の頻発、品質への疑問、アフターサービスの貧困、燃費効率の悪さなどにより消費者は中国製を買わなくなった。ホンダ市場占有率は90%を回復した。
BYDの爆発的ブームも、これと酷似する結果におわるのではないか。

 あの「五毛幇」はどこへ行ったのだ?
中国共産党の第五列として、さかんに体制の宣伝工作の上塗りしていたネット別働隊は不在になった。
 代わってネットを支配するのは「衝塔」(ネット特攻隊)である。政治宣伝の官製情報を隠喩を駆使してみごとに茶化す暗喩がブームとなっている。
例えば『兵隊募集』と聞けば『戸籍はいりますか』「コネは?」、「そもそも敵は誰だ」との諧謔が並ぶ。
 海外ネットでは「台湾侵攻? じゃ、おまえ(習近平)が行けよ」

 官界でもとうとう習近平批判が静かに始まった。暗号は「プーさん」から「麻袋」となった。江沢民派と共青団を追放したが、肝腎の習近平派は面従腹背で、汚職に血道を上げていた。誰もが習近平に天子の風格がないことは知っているが、最近は崇禎帝というより“爛火皇帝”と呼んでいるそうな。
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