パルデンの会

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「中国は何を隠しているのか?」GDPの30%を占めた不動産関係がバブル崩壊となって市場は惨状  不動産が転(こ)け、太陽パネルも斜陽 次の産業がみえない。

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)11月8日(水曜日)
       通巻第7992号
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 「中国は何を隠しているのか?」
   BRI(一帯一路)は165ヶ国 1兆3000億ドル
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中国は何を隠しているのか?
BRI(一帯一路)プロジェクトは世界165ヶ国で25000の工事を展開して、2001年からの累計で1兆3000億ドルを投じた。この間、米国の海外援助は600億ドルに過ぎない。

しかしBRIは厳しい融資条件のため、世界に「借金の罠」論が広がり、たとえばパキスタンは総額620億ドルを投じたとされるが、98%がタイドローン。融資の契約期間は平均が十年という短期、返済開始が三年後からで金利の平均が3・72%だった。
焦げ付きが世界中で発生しており、その不良債権推計は5000億ドル以上にのぼるだろう。

国内事情は経済不振を基軸に急速な悪化状況を示している。なにしろGDPの30%を占めた不動産関係がバブル崩壊となって市場は惨状を呈している。

第一に急逝した李克強に対して想定外の人気 数万の花束で埋まったが、習近平は「第二の天安門事件」に転化する懼れがあるため、そそくさと火葬にした。民衆は何かを本能的に感じたであろう。習の独裁に陰りがみえてきた

第二奥の院中南海の権力中枢で何かが起きていることは確実である。国防相、外相、ロケット軍幹部が失脚し、深刻な事態にある。本質を隠蔽するかのように台湾海峡に空母を出航させてどぎつい演習をくりかえし、尖閣南シナ海での軍事演習の派手派手しさは、中枢の権力闘争を隠蔽している証左であろう。

第三に行き詰まった経済政策に習近平は何立峰副首相に采配させる。十月下旬の「香山フォーラム」なんぞそっちのけに、最高金融会議を開いていた。そこには政治局常任委員全員がそろった異常事態だった。
最高幹部の面々は中国経済が陥った危機的状況を認識できた。しかし改革派の多い共青団がそっぽを向いており、中央銀行ともども、改革への意欲がない。独裁維持だけを目的とする諸政策は、うまくいく筈がないのだ。   

第四外資が顕著な勢いで去って行く。「さようなら、チャイナ」が合い言葉であるかのようにウォール街のファンドも、三菱自工去る。
ドル不足を米国債券売却で埋めたが焼け石に水だった。恒大集団などは海外資産のたたき売りを防ぐため、破産申請を米国裁判所に提出した。また米国は中国資本の農地買収を禁止する。

第五に起死回生に挑んだEVだが、BYDを例外に軒並み倒産している。
 半導体10ナノ自製に成功したとは言え、歩留まりが50%と言われ、適応させたファーウェイのスマホ新型は不評を買っている。
 すでに不動産が転(こ)け、太陽パネルも斜陽 次の産業がみえない。
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