海自艦船の香港寄港、中国が拒否 ウイグル人訪日に不満
2009年8月16日3時5分 朝日 【上海=奥寺淳】海上自衛隊の練習艦隊が香港に寄港しようとして中国政府に断られたことが15日わかった。日本政府関係者が明らかにした。公式には理由 は示されていないが、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席の入国を日本が認めたことなどに中国側が不満を示したという。 香港に寄港しようとしていたのは、海自の遠洋練習航海部隊。練習艦「かしま」「しまゆき」、護衛艦「ゆうぎり」で編成し、約700人を乗せ4月に東京・晴海を出航。東南アジア、中東、欧州など13カ国を回って9月上旬に帰国する予定だ。 香港への寄港は当初の計画になかったが、日中間で防衛交流が進んだことを踏まえ、8月末から9月上旬にかけて寄港して軍関係者と交流したい意向を中国側に伝えた。 しかし、中国政府は12日、北京の日本大使館に「敏感な問題があり、寄港を認める雰囲気ではない。受け入れは難しい」と返答した。関係者による と、日本政府が7月末、新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチで起きた騒乱の扇動者と中国が非難するカーディル氏の入国を認めたことを挙げ、台湾の李 登輝元総統が9月に訪日することにも不快感を示した。 日中間では、07年に中国海軍のミサイル駆逐艦が初めて日本を訪問。昨年6月には自衛隊の護衛艦が中国広東省湛江に寄港したほか、今年3月には浜田防衛相の訪中も実現、往来が活発化していた。貼り付け元 <http://www.asahi.com/politics/update/0815/TKY200908150313.html?ref=goo>