パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

なぜ 上野至宝展で 抗議をするのか?

FAQ - よく聞かれる質問 - 
Q:いったいこの展覧会の、何が問題なのでしょうか? 
中国政府が提供した「チベット」の美術展。
チベット亡命政府によると1949年のチベット占領からこれまでに6,000ものチベット仏教寺院が破壊されました。チベットの芸術作品や仏像は中 国の文化大革命の名の元、チベット人と僧侶の大量虐殺とともに、徹底的な破壊を受けました。14世ダライ・ラマ法王がチベットの民を憂い、これ以上の犠牲 を出さないためにポタラ宮を去り、インドへ亡命されてから50年の歳月が流れています。この間、チベットの情勢はますます厳しい状況に晒されています。
「聖地チベットポタラ宮と天空の至宝~」展は、2004年よりアメリカとヨーロッパを巡り、現在、日本各地を巡回しています。
この展覧会に展示される仏像、書物、経典は、中国政府が不法な侵略で手に入れた中国共産党の戦利品です。展覧会では「チベット文化を総合的に紹介する」と謳いながら、中国がチベットを侵略した歴史や、ポタラ宮の主であったダライ・ラマ14世については全く触れていません。
中国政府によるチベット支配の正当性を主張するための展覧会。
展覧会の意図は、諸外国による非難をかわすため表面的にチベット文化擁護を取り繕ろうもので、世界中でこの展覧会を催すことにより、中国政府は「チベット支配の正当性」を文化的側面から広く認知させようとしています。
この展覧会を開催し、受け入れることは、中国共産党の思想・世論へ誘導する宣伝行為=プロパガンダに加担することであり、自由と正義に対する言論の自由が当然の権利として認められている日本が、中国共産党プロパガンダに利用されていることになります。
どうか、真実を知ってほしい。
チベットにおける本来のポタラ宮殿の役割を正確に伝え、真実のチベットの姿を伝えてほしいという各機関からの再三の要請にも関わらず、主催者はその声に耳を傾けてくれません。
開催に於いては日本の大手メディアの他、文化庁自治体関連機関が多数参加していることも無視できないものです。展示内容は明らかに現在の展示品の 所持者である中国政府からの規制を受けたもので、その断片的なチベットの史実の記述から、展覧会を訪れる20万人は超えるであろう日本人に、中国とチベッ トの関係について誤った理解を与えます。
「聖地チベットポタラ宮と天空の至宝~」展が日本の地で開催されるにあたり、チベットの文化、芸術がこれ以上破壊されることなく、未来永劫、真実が伝わってゆくことを願い、ぜひ、日本の皆さまも展覧会抗議へのご協力をお願い致します。

Q:これらの美術品は盗品なの?いったい、誰のものなのですか?
A: ここに展示された仏教美術品は正当にはダライ・ラマ法王、チベット政府、そして他のチベットの団体や家族に属します。しかし、これらの美術品は現在、半世 紀以上前に不法にチベットを侵略し、占領した中国政府の支配下にあります。チベット人たちにとってみれば、中国政府が彼らの国や自由を盗んだのと同じよう に、これらの美術品は盗まれたものであるわけです。
 


Q:上野の森美術館は美術館であり、政治的な施設ではないはず。「彼らは政治的に中国側についている」という声がなぜ上がっているのでしょうか?
A: 不法にチベットを侵略し占領した中国政府と協議し、契約書にサインをすることにとより、上野の森美術館はすでに中国政府に味方し、美術界を超えた複雑な世 界の政治的現実の中で活動していることになります。さらに言えば、上野の森美術館は中国政府による「チベット支配は容認されるべきもので、善意あるもの だ」という、彼らの政治的工作声明を促進し、正当化させる基盤を与えたことになるからです。
 
Q:多くの人がこの展示を見てチベット文化の豊かさに気づくのは、良いことではないでしょうか?
A:もちろん、多くの人がチベット文化の豊かさに気づくのは有益なことです。
ただ、上野の森美術館の展覧会では、美術品と現在のチベットの状況の関係の説明が欠けており、また美術品そのものの歴史的背景が完全ではないため、閲覧者は「至宝」の展示物の本当の由縁を知ることができません。
そのため、この展覧会は中国政府の政治的宣伝を支援するもので、チベットを支援し、擁護していることにはなっていないのです。中国政府の戦略の目的は、自 分たちをチベット文化の後援者、そして保護者として偽って見せることで、世界にチベット支配の正当化を説得することにあります。しかし実際にはこの50年 の間、中国政府はチベット文化を崩壊しようとしているだけなのです。

 Q:抗議をしている人々に政治的な意図はあるのですか?
A: チベット人たちは、彼らの祖国や、上野の森美術館が現在恩恵を受けている彼らの文化から強制的に亡命させられています。チベット人たちは迫害を受け、追放 されたため、声を上げざるを得ないのです。そして祖国と基本的な人権を再び手に入れるために非暴力で闘っています。中国政府の不法な占領を保持するための 戦略で、チベット内のチベット人たちは不当に投獄され、拷問されています。祖国から亡命したチベット人たちは、拷問されて死ぬ可能性のないチベット以外の 世界で、自由を手に入れるために声を上げ、チベットの現状の認識を高めようとしています。国際社会に支援を求めることが、彼らに唯一残された道なのです。 

Q:上野の森美術館はどうすれば人々からの信頼をとりもどせるのでしょうか?
A: 上野の森美術館がもし人道的に正しいことをしたいのなら、この展覧会の展示品が独立国であったチベット文化遺産であることを表記し、中国の侵略とチベッ ト亡命国家の存在など、今日に至るまでの現代史を明確に示すことです。また、中国の支配下にあるチベットで現在も行われている弾圧政策や文化破壊の状況に ついて事実を説明することも必要です。こうした歴史的事実を説明することで、この展覧会は中国の政治宣伝から乖離し、チベットの遺産、宗教美術と歴史を知 るニュートラルな展覧会となります。 
もし、こうした説明を加えられない場合は、直ちに中国政府との契約を打ち切ることで す。これらの美術品はチベットから盗まれたチベット文化遺産だというシンプルな真実が、世界中のチベット人たち、そしてチベット支援者たちにとって、こ の展覧会を受容しがたいものにしています。チベット人たちが再び彼らの国家を手に入れ、宗教的及び文化的な遺産を自分たちでコントロールできるようになる まで、本来はいかなる施設も中国政府が盗んだ美術品から利益や報酬を受けるべきではありません。 

Q:チベット内、外のチベット人がこの展覧会のために働いてきたのではないのでしょうか?
A: 上野の森美術館の展覧会への抗議は、このプロジェクトのために働いたチベット人たち(あるいは善意のチベットサポーターたち)に向けたものではありませ ん。ここに展示された美術品は貴重な至宝であり、チベットの未来の世代のためにも大切に保護すべきものです。しかしながら、展覧会の決定は中国政府の高官 たちの間でなされ、日本で展示を行うために、上野の森美術館やその他の日本の博物館や美術館の協力を得て決定されました。これらの機関が体裁を保とうとし て言及しない、展覧会の裏側にある隠された事実を日本中に啓蒙し、そして抗議するため、私たちは声を上げています。 
 
私たちは、世界中のチベット人チベット支援者たちによって結成された団体です。
現在、日本各地を巡回中の「聖地チベットポタラ宮と天空の至宝」展が、
チベット支配を正当化するための中国の政治宣伝であることを広く知らせるために活動しています。 
?? 2009 IAATE 「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」展に抗議する国際連盟 All Rights Reserved.

パルデンの会は  IAATE 「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」展に抗議する国際連盟の行動に賛同し上野の森美術館前 天界僧正の毛髪塔前において 入館者に正しい理解をお願いするだけです。