パルデンの会

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中国のストライキの背景にあるもの~「市民化」し始めた農民工

昨今、中国広東省の日系自動車部品工場でのストライキに端を発した大幅な賃上げなどをきっかけに、中国の労働力の動向に対する関心が高まっている。
 しかし、現状の議論では「大幅な賃金上昇不可避」とか「廉価な労働力時代の終焉」といった現象面に関心の中心があり、それらが発生する背景については、まだ説明が十分でない気がする。特に中国で働いている労働者の側の視点に立った見方が少ない。
 中国で最近、賃金水準の急激な調整が起こっている背景には、労働力の需給関係の変化による市場的な要因に加え、戸籍制度や都市化の急激な進展など社会的な要因がある。
 中国の労働者は当然ながら生産機械ではなく、社会で生活する人間である。価格や需給関係だけで動いているわけではない。今回はそのことを考えてみたい。

執筆者 : 田中 信彦(たなか のぶひこ)

BHCC(Brighton Human Capital Consulting Co, Ltd. Beijing)パートナー
亜細亜大学大学院アジア・国際経営戦略研究科(MBA)講師(非常勤)
リクルート ワークス研究所客員研究員

 
 論評が長いので こちらから



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プロフィール
中国・上海在住。1983年早稲田大学政治経済学部卒。毎日新聞記者を経て、90年代初頭から中国での人事マネジメント領域で執筆、コンサルティング活動 に従事。(株)リクルート中国プロジェクト、大手カジュアルウェアチェーン中国事業などに参画。上海と東京を拠点に大手企業等のコンサルタント、アドバイザーとして活躍している。