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続ー1 北朝鮮 韓国陸地砲撃


<北、 延坪島 挑発>金正日・正恩、砲撃2日前に海岸砲指揮部隊を訪問

中央日報日本語版 11月25日(木)9時10分配信
北朝鮮金正日国防委員長が北朝鮮軍による延坪島ヨンピョンド)攻撃の2日前の21日、後継者の三男・金正恩キム・ジョンウン労働党軍事委副委員長・大将)とともに、今回の砲撃を実施した黄海南道康リョン郡(ホァンヘナムド・カンリョングン)ケモリ海岸砲基地と茂島(ムド)基地の上級部隊である康リョン砲兵大隊を訪問していたことが確認された。

政府当局者は24日、「金正日が21日、後継者の金正恩を同行させて康リョン砲兵大隊を訪問した」とし「金正日はここで、北朝鮮の海岸砲の性能と韓国の海兵隊延坪島ヨンピョンド)で実施した過去の射撃訓練状況について説明を聞いたと把握している」と述べた。このため、北朝鮮の23日の延坪島攻撃は、金正日親子が主導した計画的な挑発と考えられている。

その間、金正日の公開活動を詳細に報道してきた北朝鮮官営メディアは、金正日親子の今回の西海(ソヘ、黄海)最前方砲兵大隊訪問を伝えなかった。その代わり朝鮮中央通信は22日、金正日親子がケモリ海岸砲基地から約80キロ離れた黄海南道龍淵郡(ヨンヨングン)の龍淵海辺養魚事業所とヨンジョン養魚場、ヨンホ鴨工場を訪問したことだけを伝えた。

軍当局は、北朝鮮官営メディアが金正日金正恩の養魚場・鴨工場訪問など経済活動だけを伝え、康リョン砲兵大隊訪問を除いたのは、一種の‘欺まん戦術’とみている。

金正日の龍淵訪問には金元弘(キム・ウォンホン)軍保衛司令官、金明国(キム・ミョングク)総参謀部作戦局長、国防委局長の玄哲海(ヒョン・チョルヘ)・李明秀(リ・ミョンス)大将ら軍部の核心側近が随行したと、北朝鮮メディアは伝えた。

北朝鮮軍の作戦責任者である金明国が金正日の経済現場訪問にほとんど随行しない点、国防委軍部の核心が随行した点は、今回の訪問が延坪島攻撃と関係があることを強く示唆している。

外交安保部署のある当局者は「金正日平壌ピョンヤン)を離れる前、すでに延坪島攻撃の決心をし、作戦局長と軍部の核心を同行させたとみている」とし「経済現場を訪問して注意を逸らし、海軍指揮部隊現場を訪問して攻撃の最終裁可をするなど、延坪島攻撃は緻密な準備で行われたと考えられる」と述べた。

北朝鮮砲撃】中国紙 北朝鮮を暗に擁護

2010.11.24 20:40産経新聞
 【北京=矢板明夫】中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」は24日、北朝鮮による韓国・延坪島砲撃事件について、「(北)朝鮮と韓国が互いに砲撃し、双方ともに相手側が先に手を出したと主張した」と一面トップで報じ、北朝鮮の砲撃を暗に擁護した。一方、「誰にも北東アジアの平和を破壊する権利はない」と朝鮮問題専門家の言葉を引用する形で韓国の報復行為を牽制し、事態を拡大させないよう呼びかけた。
 記事は冒頭、「(北)朝鮮と韓国は23日、双方が領有権争いのある島付近で計300発の砲弾を撃ち合った」と説明。北朝鮮による砲撃が先で、それを受けて韓国が反撃したとの事実関係をあいまいにした。記事は韓国側の被害状況や米、韓政府の北朝鮮に対する非難を紹介するとともに、「韓国軍は朝鮮側の度重なる警告を無視し(北)朝鮮の領海に向けて数十発の砲弾を発射したため、朝鮮人民軍が反撃した」と北朝鮮側の言い分も載せている。
 同紙はまた「(北)朝鮮、韓国の大砲による対話は北東アジアの悲劇」と題する社説も掲載。「韓国は半島の安定を維持するために米国との軍事同盟に過度に依存しており、中国との協調が足りなかった」と韓国を批判している。砲撃事件の原因は米韓の高圧的な対北政策にあると分析し、朝鮮半島の平和を守るためには「北東アジアに残されている冷戦体制を徹底的に排除し、(北)朝鮮の不安全感を取り除くことが何よりも大事だ」と論じた。
 24日付の他の中国紙もほとんど環球時報と同じ論調で記事を掲載しており、中国メディアを管轄する共産党中央宣伝部による指示があったとみられる。ただ、インターネット上では「韓国が先に攻撃するとは考えられない」との書き込みがあふれている。この問題に関心のある市民はネットや香港紙の電子版などを通じて真相を知ったようだ。
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北朝鮮砲撃】民間人2人死亡 韓国メディア報道

2010.11.24 16:53
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抗議集会で金正日総書記の写真を燃やす参加者たち。北朝鮮への怒りが広がっている=24日、ソウル市内(AP)産経新聞
 【ソウル支局】朝鮮日報(電子版)など韓国メディアは24日、北朝鮮砲撃で韓国側民間人2人が死亡したと伝えた。
 朝鮮日報によると、現場の復旧作業に当たっている軍・政府合同調査団が24日午後3時半ごろ、延坪島内ある工事現場から民間人2人の死体を収拾したことを明らかにした。
 死亡が確認された2人は、延坪島の住民ではなく、工事現場で仕事をしていた作業員という。合同調査団は2人が北朝鮮の砲撃で死亡したとみて詳しい死亡原因を調査している。
 
 

北朝鮮砲撃】予兆は朝の抗議文 「領海に撃ったなら看過しない」

2010.11.24 12:31 産経新聞
このニュースのトピックス北朝鮮
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北朝鮮の砲撃で被害を受けた韓国・延坪島のコンクリート壁=24日午前(地元行政機関提供・共同)
 23日の北朝鮮による砲撃は当日朝に、韓国側の演習に抗議するとして北朝鮮から送り付けられた通知文が予兆だった。砲撃があっても韓国軍側は準備に手間取り、すぐに応戦できず、混乱に拍車を掛けたようだ。東亜日報などの報道を基に当時の状況を再現した。
 午前8時20分、南北非武装地帯に近い都羅山に位置する韓国軍の通信施設に、北朝鮮から1枚のファクスが届いた。韓国軍が大規模な定例訓練の一環として延坪島付近で射撃訓練を計画しているとして、北朝鮮の「領海に撃ったなら看過しない」との内容だった。
 韓国軍は予定通りの訓練実施を通告し、島の自走砲部隊が午前10時半から午後2時25分まで島南西の韓国側海域に向け射撃。ところが同2時34分ごろ、島の北約10キロに位置する北朝鮮のム島などから砲撃が始まった。(共同)
 
 


北朝鮮砲撃】挑発レベル挙げた北、次は何を

2010.11.24 23:04 産経新聞
 韓国・延坪(ヨンピョン)島を砲撃した北朝鮮は、「砲撃は韓国側の挑発の結果である」と主張し、「わが領海を0.001ミリでも侵犯すれば、躊躇(ちゅうちょ)なく無慈悲な軍事的打撃を加え続ける」(朝鮮人民軍最高司令部の声明)と強硬姿勢を続けている。朝鮮戦争の休戦協定締結(1953年)以降、初めて韓国の陸地に砲撃を加え、民間人も犠牲になる露骨な攻撃を仕掛けた北朝鮮は今後、さらに挑発を断続的にエスカレートさせていく可能性がある。
 北朝鮮は韓国本土ではなく前線の離島を砲撃した。だが攻撃は白昼、目に見えるかたちでの派手なものだった。これまで北朝鮮は、軍事境界線を越えた南側への銃撃や韓国艦艇への銃撃を繰り返してきたが、今回は韓国への挑発・攻撃のレベルを確実に上げた。
 韓国は「断固とした措置をとる」(李明博大統領)と一歩も譲らない構えだ。しかし、韓国や米国など国際社会が態度を変えない限り、北朝鮮は最高司令部の声明通りに攻撃を続けることも予想され、その場合、今回よりも度を増したものになる可能性がある。
 考えられるのは、新たな核実験、ウラン型核開発のいっそうの誇示、弾道ミサイルの発射、韓国の離島へのミサイル攻撃、特殊部隊や工作員による韓国内部でのテロなどだ。とくに弾道ミサイルでは、「ムスダン」の発射実験を準備しているとみられている。
 砲撃の背景として、金正日総書記の後継者に確定した金正恩氏の業績作りや、米国との交渉実現、国内の不満解消などが分析されている。ただ、目的が何であれ、北朝鮮としては、韓国が折れ米国が直接協議に応じるなど、砲撃の効果がない限り、かたくなな姿勢を崩すわけにはいかない。さらに、次の挑発・攻撃に踏み切るなら、延坪島砲撃と同レベルかそれ以上のものでないと効果は期待できない。
 米国の専門家らを招き、濃縮ウランによる核関連施設を見せたことで国際社会に懸念を広めたばかりの北朝鮮は、砲撃で、また孤立の道へと進み始めている。
 民間や地方自治体レベルでの食糧支援どころか、南北赤十字会談も無期延期となり、韓国からの食糧支援は遠のいた。核問題をめぐり仲裁役の立場にある中国の顔に泥を塗ってしまった。さらには、オバマ米大統領を激怒させ、北朝鮮に対する米韓同盟はより緊密化した。そこまでのリスクを冒して北朝鮮は韓国砲撃を断行した。言い換えれば、苦境を招くことを覚悟の上で砲撃をせざるを得ない金正日政権なりの体制維持のための事情があったわけだ。
 北朝鮮が韓国への最終的な攻撃を仕掛けた場合、全面戦争となるだろう。その前段階として、本土により近い北西部の江華島などへの砲撃、本土への砲撃、本土へのミサイル発射などが考えられる。問題は北朝鮮がそこまで踏み切れるかどうかだ。
 ウラン型核開発と韓国砲撃という2枚のカードを切ってしまった金正日・正恩政権は、一方で新たな挑発カードを使わざるを得ない方向に自らを追いやっている。(名村隆寛)
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