パルデンの会

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中国の民主化は 不正が正せるかと言う基本的人間性の問題から


「内乱のどん底に陥る」中国国会議長、民主化要求集会に強い危機感

2011.3.10 13:22 産経新聞
 【北京=矢板明夫】開会中の中国全国人民代表大会全人代=国会)の呉邦国常務委員長(議長)は10日、北京の人民大会堂で行った常務委活動報告で、共産党一党支配体制の堅持を強調し、「もし動揺すれば、社会主義近代化建設の基礎がなくなり、これまでの発展の成果を失い、国家が内乱のどん底に陥る可能性もある」と危機感を示した。中国国内で最近、民主化を求める「中国ジャスミン革命」集会が呼び掛けられたことを強く意識した発言とみられる。
 呉委員長は報告で「私たちは中国の国情に従い、多党制政治は行わない。三権分立、二院制政治にも移行しないことをここであらためて表明する」と述べた。この発言には、国内外の民主活動家が中国に一党独裁の放棄を求めている状況を踏まえ、そうした要求は断固拒否するというメッセージが込められている。
 常務委活動報告は毎年、全人代開会中に行われているが、国内の法整備などに関する報告が中心で、海外メディアに注目されることは少ない。今年のように政治問題に深入りすることは珍しく、チュニジアやエジプトで民主化要求デモを受け独裁政権が相次いで崩壊したことに、中国指導部が危機感を強めたことが背景にあるとみられる。




中国全人代に届かぬ弱者の声 路上で暮らす陳情者たち

2011.3.9 22:22
http://sankei.jp.msn.com/images/news/110309/chn11030922230004-n1.jpg
煮炊きをしながら路上生活し、陳情書が受理されるまで待ち続ける男性。陝西省から来て3年目という=8日、北京市崇文区永定門(共同)産経新聞
 年に1度の中国全国人民代表大会全人代=国会)が開会中の北京市の一角に当局の不正などを訴える陳情者が全国から集まっている。路上や木賃宿で寄り添うように暮らし、経済規模世界2位の輝かしい中国の発展とは無縁。「私の訴えを聞いて」という陳情者の声は全人代にはなかなか届かない。
 全人代の会場、人民大会堂から南に約4キロの崇文区永定門。約200人が陳情書を握って所在なくたむろしている。段ボール箱やシートでつくった“住居”で炊事中の老人たちも多い。
 安徽省から来た女性、呉蘭さん(41)は「私も全人代に参加して当局の不正を訴えたい」と叫ぶ。住宅立ち退きで地元当局にだまされ、補償金をもらえなかったという。
 呉さんを取材していると「こっちの話も聞いて」と陳情者が群がってきた。陳情書を押し付けられ、書類の山ができた。(共同)

上海余話 言論弾圧の武器

2011.3.11 03:21産経新聞
 尖閣諸島に関する発言をめぐって上海の大学教授がインターネット上で罵倒の集中砲火を浴び、一時は“教授自殺説”まで意図的に流布される騒ぎが起きた。
 この教授は復旦大学日本研究センター主任の郭定平氏(45)。発端は、領有問題で「釣魚島(尖閣諸島)に戸籍を移す」と大騒ぎした中国人について香港のテレビ局にコメントしたことだった。

 郭氏は個人的な見解と断った上で、「中国と日本が領有権を争う島々で中国の公民が過激な行動をすべきではない」と答えた。ところが一部の視聴者が「郭氏は釣魚島を日本領有と主張した」と曲解し、ネット上で「裏切り者」「売国奴」などと非難。ネットを見た別の人々がさらに激高する連鎖反応を生んだ。

 「飛び降り自殺した」と虚偽の書き込みも広まり、個人攻撃がエスカレート。郭氏自身は平常通り授業しているが、非難された問題では沈黙を守っている。
 東大への留学経験をもつ郭氏の冷静で中立的な発言までがネット言論の餌食にされる深刻な事態は、中国の反日感情の根深さや陰湿さを示したといえる。
 一党独裁終結など民主化を求める「中国ジャスミン革命」集会が呼びかけられるネットは、一方で行きすぎた愛国主義の果ての「言論弾圧の武器」にもなってしまった。(河崎真澄)