パルデンの会

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中国の程永華駐日大使は、日本側の物資受け入れの態勢に不満

我々は 中国人台湾人を正しく見分ける必要がある。


台湾は日本の生命線!より転載

程永華・中国大使による「日本の支援受け入れ体制」批判は正しいか

2011/03/31/Thu
東日本大震災の発生翌日の三月十二日から二十五日までに、二十九カ国から約百九十件(計約千三百トン)もの救援物資が成田空港に届いたが、国別では中国が最多の約六十件に上っている(次いで米国約四十件、タイ約三十件、韓国約二十件)。

ところがその中国の程永華駐日大使は、日本側の物資受け入れの態勢に不満を抱いている。

中国大使館で行われた三月二十九日の記者会見で程大使が明らかにしたところによると、中国が被災地への救援物資として送った六万本のミネラルウォーターや三百二十五万組のゴム手袋が二十八日に成田空港に到着したが、積み降ろしから被災地の各避難所までの輸送は中国側が責任を持つよう、日本政府から言われたという。

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中国から日本へ届けられた大量の救援物資

毎日新聞によれば、程大使は「高速道路は使えずガソリンもない。成田(空港)からどうやって運ぶのか。(日本側と)調整がもう少しスムーズにいけばという焦りもあった」と述べ、「中国側に困惑があったことを明らかにした」そうだ。読売新聞は程大使が「日本側に支援受け入れ体制の充実を求めた」と表現している。

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「善意」がトラブルの元に

だが複数の香港メディアは「日本側の物資運搬の問題で見せた無責任な態度に強烈な不満を表明した」と、程大使の日本への「怒り」を強調している(在日中国人メディアの日本新聞網の記事からの引用らしい)。

このとき、「国際的、一般的には援助を受ける側がいろいろと手配するものだ」と主張した程大使。〇八年の四川大地震でも、海外から寄せられた救援物資はすべて中国側が積み込み、輸送したとの事例も紹介した。

だが実際にはどうなのか。それに対し、「外務省によると、救援物資は受け入れ国の負担にならぬよう支援する国が運ぶのが国際原則になっている」(毎日新聞)との報道もあるのだ。

このように真っ向から対立する日中の主張だが、はたしていずれが正しいのか。それを知るため、私は外務省に電話を掛け、詳しい説明を求めた。

対応してくれたのは中国モンゴル課だった。「支援する国が運ぶのが国際原則」というものがあるかどうかは敢て言わず、「支援する国が運ぶかどうか」は「物資の規模などにより、支援国と被災国との間の協議で決められる事項だ」と説明した。

だがどうも奥歯に物が挟まったような物言いである。何しろ中国とのトラブルを避けることを至上課題にしているかのような中国モンゴル課だ。明らかにこの問題には触れたがらないでいることがわかった。

そこでいろいろと尋ねてみた。相手もだんだん口を開き始めた。そしてわかってきたのは「災害救援に関するガイドライン」というものがあって、そこには「外国からの支援は別段の合意がない限り、被災国の費用負担なく提供されるべき」と規定されていることだ。

そこで自分で調べてみたところ、「ガイドライン」とは〇六年(〇七年改訂)の「オスロガイドライン(災害救援における外国軍隊と民間防衛資財の活用に関するガイドライン)」という国際的な取り決めのことらしい。

かくして「支援する国が運ぶのが国際原則」とするのは正しいことが確認できた。

では「国際的、一般的には援助を受ける側がいろいろと手配するものだ」とする中国側の主張は間違いなのか。これについてはあくまでも、どちらの国が「運ぶか」は「協議で決められる」であり、日中間ではいまだに「協議中」の段階であるから、中国の主張も間違いではないとのことだった。

中国側の面子を潰すまいとの配慮を感じさせるかの如き論法だ。

ところで、話は戻るが、中国ディアの報道がことさら程大使の怒りを強調していたのは、日本に厳しい姿勢を国内向けに強調し、対日強硬派からの批判をかわしたいとの、政権の意向に従ったものではなかっただろうか。そもそも記者会見における程大使の、こうした日本批判自体、国内向けの反日パフォーマンスだったのではないか、などとも疑いたくなってくる。

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程大使の日本批判は本国向けのパフォーマンスか

それとも「中国が震災支援に乗り出しているからと言って、日本はいい気になるな」との、恫喝国家ならではの釘刺しのメッセージだったのだろうか。とにかく傲慢さだけが際立っ言いがかりだったと言わざるを得ない。

いずれにせよ、この国が震災救援に熱心なのは、昨年の尖閣事件以降冷え込んだ日中関係や日本人の対中感情の改善に役立つと見ているからだが、そこまで修復したい両国関係とは、程大使や外務省のそれぞれの態度に表れているごとく、中国を上とし日本を下とする不平等関係だという認識だけは、しっかりと確立しておかなければならないだろう。