パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

チベット僧抗議の焼身11人「他に方法がない」


今月はじめ来日されていた 法王が 「チベットの問題は報道が自ら自分で見てそれを伝えるように」
会見で話した結果であるが これじゃ そこらの旅行者とかわらない。
元来 少数民族を下に見る 漢族は 少数民族への弾圧に関心が無く、いくら中国国内で
いくら中国人記者が記事を書いても 読者(漢人)は興味を持たないそうである。
本当に中国が 大国の仲間入りしたければ そういう偏見や 不平等にたいして民衆が違和感
を持つようにならなければならないのだろう。
自分の財布の中でしか論じない中国人! 
かわいそうであるが 結論は崩壊のみか?。



http://www.yomiuri.co.jp/g/d.gif

チベット僧抗議の焼身11人「他に方法がない」

 中国四川省西部のチベット族居住地域で今年3月以来、チベット仏教の僧侶らの焼身自殺が相次ぐ。
 11人が自殺を図り、少なくとも6人が死亡したとされる。中国当局による統制強化に対する命を賭した抗議と見られる。35歳の尼僧が今月3日に街中で自殺した同省 甘孜 ( かんし ) チベット族自治州 道孚 ( どうふ ) は重苦しい雰囲気が支配していた。
 英国のチベット族支援団体「フリー・チベット」によると、尼僧は自殺直前、信仰の自由とインド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の帰還を訴えたという。
 記者が10日、同州の州都・康定から車で約4時間の山岳地帯にある道孚に到着すると、約20人の当局者らが待ち構えていた。ホテルに連行され、「尼僧の焼身自殺は事実だが、既に全てが正常化している」との説明を受けた。当局者を説得し、尼僧の葬儀が行われたチベット仏教寺院に当局者の車で行った。この寺は観光名所だが、周囲に人気はほとんどない。寺の門は閉ざされていた。
 相次ぐ焼身自殺は、中国チベット自治区ラサを発端とした2008年3月のチベット暴動3年を機に起きた。同支援団体によると、甘孜チベット族自治州で3人、アバチベット族・チャン族自治州アバで8人が自殺を図った。このうち、死者は少なくとも6人だが、残る5人のうち4人は「行方不明」という。
 チベット族地域のある場所で、寺を訪問した。中年の僧侶は「焼身自殺は当局への抗議。我々には他に抵抗を示す方法がない」と憤りつつ語った。治安当局は、寺院を未明に捜索し、僧侶を多数連行するなど、統制強化に乗り出しているという。
(2011年11月16日15時39分  読売新聞)


チベットnow@ルンタより転載

http://livedoor.blogimg.jp/rftibet/imgs/c/e/cea20e07-s.jpg写真はShiho Fukada for TIME

14日付けTIME Magazine http://p.tl/UC-u より抜粋

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<中国支配60年の後、チベット僧侶は焼身抗議に訴える。彼らの抗議の先にあるものは?>

By: Hannah Beech/Tawu; With reporting by Chengcheng Jiang/Tawu

ツェワン・ノルブが亡くなった現場には、その場を示す花束も供養物も何もなかった。8月15日、中国の僻地、タウに住む29歳のチベット僧は灯油を飲み、身体に可燃油をかぶり、マッチを擦った。町の中心街で燃え盛りながら、ノルブはチベットの自由を叫び、亡命中である精神的リーダー、ダライ・ラマへの愛を絶叫した。2ヶ月半後、夜の闇にまぎれ、私はノルブが息絶えた橋のたもとに向かった。町は封鎖されているに等しかった。街灯には真新しい監視カメラが取り付けられ、すべての動きを記録していた。少し先にはマシンガンを持った数名の警官が立っている。数分ごとに、警察の車から光る赤い光線が、この殉教者の現場を照らし出していた。


チベットは燃えている。ノルブの焼死後、中国のチベット地区への弾圧に抗議し8人(現時点ではチベット内で9人)の僧侶或は元僧侶が焼身を行っている。

(以下レポーターは「今、チベット高原は虚無的絶望感に覆われている」として、ここに至るチベット問題の背景を詳しく記述している。実際レポートは相当長い。背景説明の部分は省略し、現地レポートの部分のみ、以下抜粋する)

「もうこのような状況に耐えきれない」とカンゼの若い僧侶は言う。「さらに激しい抵抗が起こるだろう。チベット人は中国政府に対する信頼を完全に失っているからだ」

1人のカンゼの住民は「何十年間に渡る所謂愛国教育にも関わらず、チベット人たちはなおもダライ・ラマ法王を敬愛し、自分たちを完全にチベット人だと自覚している。1%だって中国人だとは感じてない」と話す。

「もしも、何かしなければ、我々のチベット文化は消え去るであろう」と漢族観光客が多いカンゼ僧院の高僧は言う。「だから今、状況は切迫しているのだ。だから、自分たちの民族と国を守ろうとしているのだ」

この辺りを移動すると疲れ易いのは、単に高地で空気が薄いからだけではない。実に多くの人たちが監視していない振りをしていたり、逆に辺りに気を付けてばかりいるからなのだ。

尊敬を集めていることは確かだが、外国でチベット問題をかくも有名にしている法王の非暴力と慈悲のメッセージは、ここではすり切れかけているように思えた。私が尋ねたカンゼの僧侶たちは全員、なぜ仏教の戒律に反してまで仲間の僧侶たちが焼身自殺を行ったかが理解できると答えた。「彼らは自分のためではなくチベット人のために行ったのだ」と20歳の僧侶は話す。「私は彼らの勇気を讃える」

(中国の役人にもインタビューし)彼らが「ダライ・ラマさえ居なくなれば、全ての問題は消え去る。若いチベット人たちは正しく教育されており、かれらが問題を起こす事はないからだ」と話し、まったく若者が中心となり抗議を行っていることを無視し、現状を故意に誤解している。

ニンツォ僧院のそばを車で通過したときは暗かった。監視カメラが至る場所にあり、警察車両も多く、私服警官も大勢いた。壁越しに巨大な僧院が不気味に建っていた。何も特に目を引くものはない。僧侶の姿も見えない。現地の人や亡命側の情報によれば、多くの僧侶は再教育キャンプに送られたという。7人の僧、元僧が焼身したンガバのキルティ僧院と同じ状況だ。タウの政府職員が言うには、今僧院に残っている僧侶の多くは他の僧侶を見張るためのスパイだという。全ては灰色で影を帯びていた。だが、最後に僧院の中の壁の上に何か明るいものを見た。しかし、それは期待したような僧侶の赤い僧衣ではなかった。それは赤くつやつやした消火器であった。

残酷な弾圧から経済的誘惑まで、中国のチベット人を飼いならそうとする努力はすべて失敗した。

カンゼの若き僧侶の絶望的手段。チベット全土において、中国支配への抗議は益々ニヒリスティックと化している。

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