パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

日本人は中国にとやかく言わず、やることはやり、我が身支度を整えるべし!!

中国人側からの いい忠告である、ミイラ取りがミイラにならないためにも読んで欲しい

なぜ中国人の道徳レベルが低いのか



文・高峰一
大紀元日本615日】最近『いつまでも中国人に騙される日本人』という本を読んだ。本は 元通訳捜査官の坂東忠信氏が書いたもので、彼は7年間に通訳した1400以上の中国人犯罪の案件を整理し、この本を出版したという。本には窃盗、売春、密 航、偽装結婚、偽装残留孤児などに関わった中国人犯罪者の様子が、目の前に浮かんでいるかのように面白く、生々しく書かれている。しかも、坂東氏は中国人 による犯罪が発生する原因についても徹底的に分析した。

 坂東氏が書いているものは、すべて真実だと私は思う。そして、坂東氏は、書き出した内容は彼自身が把握している案件の「氷山の一角」に過ぎないと書いて いるが、この話も私は信じている。私は中国出身者として、坂東氏が道徳という高いレベルで中国人犯罪の原因について分析し、中国人の道徳レベルが低いこと が犯罪の原因だと指摘してくれたことに、感謝したい。

 私は日本に来てからすでに15年経った。全体的に言えば、中国人は日本人より確かに道徳レベルが低く、しかも、一部の中国人の行為はすでに人間の行為と は言えないほど低いということに気が付いた。例えば、坂東氏の本に書かれている自殺演出、発狂演技、取り調べ中の脱糞。さらには、コンテナーに潜入した密 航者夫婦の妻がコンテナーから飛び降りる際に両足を骨折し、入院して数百万円の医療費を使ったという案件。逃げた夫が妻の見舞いに病院を訪れ、病院から出 た後に交通事故で亡くなったが、それでも妻は密航を認めないという。彼らの行為は、すでに人間の行為とは言い難い。

 実は、中国ではこのような犯罪事例があまりにも多すぎて、私が自ら遭遇した例も少なくない。ここで、幾例かを挙げる。

 列車(電車)の中には窃盗グループがたくさんいる。窃盗といえども実は強盗であり、公に強奪する。
1989年、私が母と兄と一緒に、正月を過ごすために列車に乗って実家に帰って行く時のことである。朝5時ごろ、スリが寝ている兄のポケットに手を入れて 金を盗もうとしているのを見て、私はそれを止めた。すると、スリは「一緒なの?」と平気な顔で聞いてきた。私が「そうだ!」と答えると、彼はニコニコと笑 いながら、身をひるがえして対面に坐っている旅客の上着ポケットから財布を出し、金だけを取り出すと、また財布をポケットに戻した。客は寝ていたため、全 然気がつかないようだった。スリは、まるで乗務員が乗客の切符をチェックするかのように、車両内の旅客のものを順番に「盗んで」から、次の車両に入った。

 中国の列車には警察官がいるが、往々にしてこのような時、警察官は見えない。実は、警察官はいても役に立たないのだ。一部の警察官は泥棒とグルになって おり、たとえグルになっていなくても、警察官はいつも彼らの世話になっている。復讐されることを恐れ、ちょっとした良心がある警察官なら大きな声で「起き なさい!起きなさい!」とひたすら乗客を起こすしかない。

 往々にして、泥棒はグループで行動する。従って、中国では泥棒を見ても見ぬふりをする。時に、自ら災難を招いて来ることがあるものだ。私は自ら経験したことがある。

 ある日、私は妻と二人で賑やかな市場を歩いていた。すると、後ろから突然「泥棒!」という女性の叫び声が聞こえてきた。ちょうどその時、一人の若者が私 のそばを走って通り過ぎた。振り返って見ると、60歳ぐらいのお婆さんが後ろから走ってきた。彼女を見て私は同情心が浮かび、何も考えずに泥棒を捕まえる と、泥棒は「警察に送らないでください!」と哀願した。その時、私は「しまった、こいつはグループがいるかも知れない」と思い、お金だけ返させて警察には 送らなかった。

 その後、私は彼らにマークされたらしく、おかしなことが次々と起こった。私の家は6階建ての6階の一番奥なので、夏になると靴棚を室外の廊下に置く。あ る日、家に帰って昼食を済ませ、出勤しようとしたら靴が消えていた。別の靴を履こうと捜してみたら、それも見えなくなっていた。30分の間に、自宅の前ま で来て物を盗んでいくのは、尾行しないと難しいだろう。その後、買ったばかりの自転車1台が盗まれた。また、家をリフォームしようと用意したセメント10 袋、6階の廊下に置いたものが盗まれてしまった。その後、暫くして私は日本に来たが、もし、そのまま中国に住んでいたら、どんなことが起きていたのか想像 もできない。今振り返って見ると、とても恐ろしいと感じる。

 こんなことも見たことがある。中国の東北では、普通の家庭は空調を使わず、夏の一番暑い時期には、窓を開けて寝る。ドアまで開けて寝る人もいる。ある 日、深夜12時ごろ、突然殴り合いながら喧嘩する声が聞こえてきた。起きてベランダに行って窓から外を見ると、向かいの3階建ての2階のある家から声が聞 こえてきた。よく聞いてみたら、この家はドアを開けて寝ていたが、泥棒が入ったらしい。泥棒は失敗して捕まってしまい、酷く殴られていた。泥棒は大きな声 で、絶えず「助けてください!助けてください!」と言った。この家は殴りながら警察に通報した。おかしいのは、暫く経ってからこの家は窓とドアを全部閉め てしまい、中からは何も聞こえなくなったことだ。しかも、男一人が廊下に立って見張りをしていた。

 私の家は6階で、その夜はちょうど月光が明るかったのではっきり見えた。約10分後、男一人が来て、何も言わずに家に入った。また10分後、2人の警察 官がバイクに乗って来た。警察官が見張りをしている男に「あなたが通報しましたか?」と聞くと、男は「ごめんなさい、失敗して泥棒には逃げられてしまいま した」と言った。警察官たちは何も言わずに去って行った。それから約10分後、家から2人が出てきて去って行った。

 中で何が起きたかは誰も知らないが、「泥棒はその家の親戚かも知れない」とか、「中で何か取引をしたかも知れない」とか、次の日から皆が議論していた。

 もちろん、こんなことは毎日起きることではなく、誰にも起きることでもないが、なぜ中国ではこんなことが起きるのだろうか?なぜ現在の中国人の道徳レベ ルはこんなに低くなったのだろうか?それは中国人の道徳基準が変わったからではないかと考えられる。それでは、どうやって変わったのだろうか?

 中国伝統文化は修煉の文化であり、修煉とは簡単に言えば、絶えず自分の心を修め、良い人間、更に良い人間になろうとすることである。良い人間の基準、つ まり修煉の目標は何だろうか。数千年来、中国では「三教」を信仰してきた。「三教」とは道教、仏教、儒教のことであり、道教の「真」、仏教の「善」、儒教 の「仁、義、礼、智、信」および「中庸」思想、これらが中国人の心を修める基準であり、中国人はこれらを「心法」と言い、昔の中国人の道徳規準である。日 本人の立場から言えば、恐らく「自律基準」と言えば適当だろう。中華民国時代まで、学校で教えるのは「千字文」、「三字経」、「論語」というものだった。 このような基準で自分を律する人は、故意に悪事をすることはないだろう。古代中国は文明の国であり、その文化が周辺国ないし全世界まで広がって行ったのだ と思う。日本と韓国はとりわけ中国伝統文化の影響を最も深く受けている。私は日本最古の学校と呼ばれる足利学校に行ってみたことがあるが、あの学校では未 だに孔子の「論語」を勉強している。

 1949年、中国共産党(以下中共と略称)が中華人民共和国を建て、西洋からマルクス主義を輸入し、中国伝統文化を封建迷信として批判した。中共は自分 の政権を維持するために絶えず政治運動を引き起こしたが、その一部の政治運動は直接中国伝統文化を破壊することになった。最も典型的な運動は三つある。

 第1回目は1957年の「反右派運動」。「反右派運動」は、実は知識分子を迫害する運動だが、昔の知識分子は今と違って科学知識を身に付けているのでは なく、中国伝統文化と伝統思想を見に付けており、いわゆる中国伝統文化の継承人とも言われる人たちである。彼らを批判することは、実は、中国伝統文化と伝 統思想に反対することに過ぎない。

 第2回目は、1966年の「文化大革命」。「文化大革命」が反対するのは中国伝統思想だけでなく、寺院や道観などの文物も破壊し、和尚や尼僧、居士など も殺してしまった。しかも、宗教は非常に怖いものであり、精神をコントロールする迷信だとレッテルを付けて批判した。そのため、私は来日するまで、ずっと 宗教は怖いのもだと認識していた。実は、現在中国国内の人はほとんど宗教は怖いものだと認識しているだろう。

 第3回目は、1999年の「法輪功迫害」。中共は「法輪功」を弾圧する為に、「法輪功」にたくさんの罪名を付けた。実は、「法輪功」は悠久の歴史を持つ 中国伝統修煉方法に過ぎない。「法輪功」の修煉基準は「真、善、忍」である。「法輪功」は知らない人から見れば宗教のように見えるが、実は「法輪功」自身 は宗教ではないと主張する。しかし、中共は一方的に「法輪功」のことを宗教だと言っている。何故かというと、「文化大革命」を経験した中国人は、宗教と言 われると、すぐに恐怖感を覚え、それに近づかなくなる。仮にそれが宗教でなくでも、いったん触れると中共に迫害される恐れがあるため、中国人なら誰でも自 動的に遠ざかるのである。

 如何なる国、或いは民族でも、文化がないということはないだろう。実は、中国伝統文化が中共に破壊されて消えていく過程は、新しい文化が形成される過程でもある。その新しい文化をわれわれ中国人は「党文化」と呼んでいる。

 如何なる民族、或いは国家の文化にも正負の両面があるだろう。つまり、良い面があれば悪い面もあるということだ。共産党は中国伝統文化の悪い面だけを継 承し、それをマルクス思想と結びつけて「党文化」を作り出した。現在の中国文化は、実は「伝統文化」+「党文化」であるが、分からない人はそれを見分ける ことができない。