パルデンの会

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鳩山元首相、引退会見/「政権の方針と私の主張が違う


勝谷誠彦の有料ブログより


 民主党極左の残党どもははもや日本国にとって「危険」である。
特に中枢を乗っ取っている「あさま山荘グループ」は野田佳彦首相をはじめとして全員を落選させなくてはいけない。奴ら、極左というよりもファシズムの傾向まで顕著になって来た。いや、ファシズムという外国の概念を借りるまでもなく人間落第の鬼畜外道だ。
<鳩山元首相、引退会見/「政権の方針と私の主張が違う」>
http://www.asahi.com/politics/update/1121/TKY201211210898.html
民主党鳩山由紀夫元首相(65)=衆院北海道9区=は21日、北海道苫小牧市で記者会見し、総選挙への立候補を断念し、政界を引退することを正式表明した。鳩山氏は、野田政権の方針に従うよう求める誓約書に署名できないことが引退の理由と説明した。
党執行部は党方針を順守させるため、公認申請する際に「党議を踏まえて活動する」との誓約書に署名することを要求。鳩山氏は「消費増税、環太平洋経済連携協定(TPP)、原発再稼働など、現政権の方針と違う主張を党内で続けたいと思っていたが、その主張を続けると、公認は得られないと18日に知った」と語った。引退は18日に決断したと明かし、「誓約書が私の決断を促したことは間違いない」と説明した。>
鳩山由紀夫元首相は確かに「困った人」ではあった。しかし私は、政権奪取当初に、高々と彼が掲げた理想はすべてが悪かったとは思えない。「根拠なき理想」だけが先走ってしまったことがさまざまな混乱を招いた。「根拠」に怪しいものも多々あったが。
しかし、包容力のある政党であれば、こういう人もいていいのである。かつての自民党などはそうであった。しかし野田一派はそれとは全く逆の方向に行こうとしている。「純化」と言えば聞こえがいいが、彼らが向かっている先は独裁国家の政党的なものであり、繰り返すがファシズム的政党であり、そしてまた連合赤軍の末路だ。だから「あさま山荘」と言ったのである。
「党議を踏まえて活動する」誓約書に署名をするということは政治家個人としての良心をまるごと売り渡すということだ。一部の党幹部が決定したことに反すれば、処分を受けるのである。まさに支那北朝鮮の独裁党と同じというほかはない。
誓約書を人質にして、野田一派はことあるごとに党議拘束をかけてくるだろう。これは民主主義の政党のやることではない。たとえばアメリカでは党議拘束ということはあり得ない。どの政党に属しているかということよりも、どの有権者を代表しているかということの方が、はるかに大切だからだ。イギリスではある種の拘束がかかることがあるが、それに反したからといって処分されることはまずあり得ない。他の欧州の主要国でもおおむねそうだ。
日本はずっと自民党という、党内に野党を多く持つ奇妙な政党が政権を持っていたので、「ネマワシ」「ネワザ」「ダンゴウ」などによって党議拘束をかけるまでもなく決定が行われてきた。民主党という党内ガバナンスを持たないまま政権をとった政党ではそれができずに、結果は崩壊となった。崩壊となったが、ひとつの正しい民主主義の方向には行ってはいたのである。それをぶち壊したあげくに作り上げたのがファシスト党共産党かという組織だ。こんな危険な連中を野放しにしておいてはいけない。
ちなみに。民主党から飛び出した「国民の生活が第一」は結党大会で高らかに「党議拘束はしない」を宣言した。これはまことに重要なことで、たもとをわかったのは大スマコミが書くように政治家どうしの好き嫌いではなく「民主主義に対する考え方の違い」であったことがよくわかる。
小沢一郎代表は大会でこう言った。「国民の負託を受けた議員が自立と共生という理念の下に集った信義に判断を委ねるべく、衆参両院での法案などの採決に当たっては、所属議員の投票行動を党が決める党議拘束は設けない」。かねてから私は小沢さんが「民主主義の原理主義者」だと書いて、あちこちから嘲笑を買ってきた。しかしその言動は一致しているとやはり思うのだ。

「人間ではなく鬼畜外道」にも言及しておく。さきほども言ったが鳩山さんはちょっと困った人ではある。しかし、腐っても民主党に政権を獲らせた功労者だ。たまたま政権交代の時に代表だったというだけではない。民主党という党が存在し得たのは、鳩山さんの財力があったからである。「雇われ社長」ではなく「オーナー」なのだ。
母親から莫大な「子ども手当」をもらっていることが問題になった。あのカネはどうなったのか。個人が遊興で蕩尽できる金額ではないし、鳩山さんの言動をほとんどウォッチしているメディアがそれらを報じたこともない。となれば、そのカネは政治活動に使われたと見るべきだろう。自分のグループだけに使ったとしても、それは民主党の「数」を維持するための「ガソリン」だったことは間違いない。少なくともそれだけの恩を民主党は受け、そうした基盤と歴史に立って、野田さんは首相になったのではないか。
ところがこの「子ども手当」を逆手にとって鳩山さんを追い落とした財務省と野田さんは組んだ。あれだけのカネが動いても国税の手が入ることはなかった。しかし鳩山さんはこれで財務省に首根っこをおさえられて言動がおかしくなり、結局は首相の座を追われることになる。そうした一連の経緯を野田さんが知らないわけはない。いや、いちばん良く知っているのは岡田克也副総理だな。
あの人の冷血としか言いようがない態度を見ていると風貌とあいまって私は最近、どうしてもヒトラーの片腕であった秘密警察長官のハインリヒ・ヒムラーを連想してしまう。風貌はルドルフ・ヘスになんとなく似ているし(笑)。
民主党は「誓約書」に党議に反する行為をした場合に活動費を返せと書いている。
民主党/もらい逃げ許さん!/誓約書に「活動費弁済」>
http://mainichi.jp/select/news/20121120k0000m010146000c.html
民主党が次期衆院選の立候補予定者に提出させる誓約書で、公認にふさわしくない行動を取ったとみなされた場合、「便宜の一切を弁済する」との確約を求めていることがわかった。今年10月、小選挙区の公認予定者に300万円の活動費を渡した直後、離党が相次いだため「もらい逃げは許さない」姿勢を明確にしたとみられる。>
また離党した議員たちに返金を要求する動きもあるようだ。
だったら鳩山さんもこれまで民主党につぎ込んだカネを「返せ」と言ってみてはどうか。だって、鳩山さんが作ったマニフェストをことごとく破ったあげくの「追放」なのだから、国民に対すると同時に、鳩山さんに対する「約束違反」でもあるでしょう。
少なくとも「こんな奴らにこれくらい渡してきた」ということを公表するというのはどうだろう。暴露本、売れますよ。タイトルは『さらば、私が育てた民主党』だ。プロデュースしましょうか(笑)。