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中国、尖閣上空に「防空識別圏」 外務省が抗議



中国、尖閣上空に「防空識別圏」 外務省が抗議

2013年11月23日20時30分 朝日新聞

http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20131123001768_commL.jpg中国が設定した防空識別圏と日本の防空識別圏
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 【北京=倉重奈苗】中国国防省は23日、日中間で対立する尖閣諸島沖縄県石垣市)上空を含む空域に、戦闘機が警告のため緊急発進(スクランブル)する際の基準となる「防空識別圏(ADIZ)」を設定したと発表した。日本の防空識別圏と重なることから、尖閣上空をめぐり日中の緊張が高まりそうだ。

 中国国防省が発表した図によると、防空識別圏尖閣諸島上空を含み、朝鮮半島の南方から台湾の北方にかけて日本の南西諸島周辺に張り出すように設定されている。
 国防省は、防空識別圏内に入る航空機に、中国外務省か民用航空局への飛行計画の届け出などを義務づけ、中国側の警告に従わなければ「防御的措置」をとるとしている。日本の航空機が尖閣上空を飛行する際にも届け出を求めるとみられ、応じない場合は、中国軍機がスクランブルなどの対抗措置をとる可能性がある。
 国防省の楊宇軍報道官は23日、「中国の主権と領空の安全を守り、空の飛行秩序を守るため設定した」とのコメントを発表。中国空軍は偵察機などで、設定後初のパトロールをした。これに対し、外務省の伊原純一アジア大洋州局長は、中国の韓志強駐日公使に「尖閣諸島をめぐる状況を一方的にエスカレートさせ、不測の事態を招きかねない。全く受け入れられない」と電話で抗議した。

 一方、防衛省は23日、中国軍の情報収集機1機が同日午後、尖閣諸島の北の領空から約40キロの空域まで接近したと発表。航空自衛隊戦闘機スクランブルして警戒した。領空侵犯はなかった。
     ◇
 〈防空識別圏〉 国際法で定められた領空とは別に、各国が防空目的で設定する空域。日本は海岸線から12カイリ(約22キロ)の領空より大きく外側に設け、事前申告がなく領空に接近しそうな不審な航空機は、航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)の対象となる。