パルデンの会

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外資の減少と経済的逼迫(資金調達)からくる「民間資本の受け入れ

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年3月5日(水曜日)貳
通巻第4172号より 転載 


(読者の声1)宮崎先生にお尋ねしたいのですが、
今日のニュースで「中国の国有石油精製企業、シノベックの一部権益を売却すると言う記事で、マーケティング部門最大30%売却」とありましたが、これをどの様に理解したら良いのでしょうか?
確かに、習近平は昨年から「
国有企業に対する民間資本の受け入れを拡大する」と言っていました。単純に、民間資本の受け入れなのか? それとも外資の減少と経済的逼迫(資金調達)からくる「民間資本の受け入れ」と言う名目での外資調達でしょうか?
もし資金調達法であるならば、
中国共産党の崩壊は目の前に迫っている様に思いますが。。
(SS生)


宮崎正弘のコメント)シドニーを拠点の謎のファンド「
オムニバス05」は、実態が中国国富ファンド(CIC)です。これが保有してきた日本株およそ5兆円を市場で売却した模様です。他方、日本株をごっそりと購入したのは「ノルウェイ国富ファンド」です。サウジアラビアの国家ファンドは以前から日本企業の優良株を大量保有しており、先頃、安倍首相も訪問、皇太子が答礼で東京にきております。
このパターンからみても、手元資金不如意のため、
なりふり構わず資産売却に走っていると考えるほうが合理的ではないでしょうか。



中国経済の爆弾「影の銀行」ついに破綻 49億円が未償還 初のデフォルトか

2014.02.13
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http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/images/20140213/frn1402131537003-n1.jpg
表面上は平静を装う中国の習国家主席だが、内心は焦っている? (代表撮影・共同)【拡大】

 中国経済の爆弾である「影の銀行(シャドーバンキング)」がついに火を噴き始めた。高利回りをうたって個人投資家に販売された金融商品「理財商品」のうち2億8900万元(約49億円)分が満期に償還されず、初のデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が浮上しているのだ。償還のめどがたたない理財商品はほかにも5000億元(約8500億円)分あるとされ、連鎖的な金融危機となりかねない。

12日付の中国10+ 件紙、上海証券報によると、償還されなかったのは、吉林省の信託会社が組成し、山西省の石炭会社に投資した理財商品「松花江」。9・8%の高利回りをうたい、大手行の中国建設銀行を通じて個人投資家らに総額9億7300万元(約164億円)が販売された。

しかし、石炭会社は経営難で自力での償還は困難な情勢で、7日に満期を迎えた分が償還されなかったという。

正規の銀行融資以外の資金調達を総称する「影の銀行」を通じた債務は500兆円規模に達しているとの推計もあり、これが表面化すればリーマン・ショック級の経済危機が中国を襲うと懸念されている。

中国では1月末にも30億元規模の理財商品がデフォルトに陥りかけたケースがあったが、中国10+ 件当局の指示とみられる「正体不明の投資家」が現れて元本が保証された。今回の吉林省信託についても、デフォルト回避策を模索しており、最終的には山西省政府が救済する可能性がある。

ただ、中国では4兆元分の理財商品が年内に満期を迎え、このうち約5000億元分に償還のめどが立たないとの見方がある。投資家保護を名目にデフォルト懸念の金融商品を、当局などがどこまで救済し続けるかは不透明。市場関係者は「デフォルト問題で負の連鎖が起きる危険性がある」と警戒を強めている。

中国経済に詳しい企業文化研究所理事長の勝又壽良氏は「中国当局は“泥縄方式”で実態を取り繕っているが、抜本的な対策を取らなければ債務問題は膨らみ続け、中国10+ 件経済の脆弱(ぜいじゃく)性は決定的なものになる」と指摘する。中国10+ 件経済の終わりの始まりなのか。