【ソウル聯合ニュース】米国に住む韓国人らが11日付の米紙ニューヨークタイムズに旅客船沈没事故をめぐる政府の危機対応を批判する全面広告を掲載した。これに対し、海外の韓国人団体などが広告掲載を非難する声明を出すなど、波紋が広がっている。
米国の韓国人らが情報交換サイトで募金を募り、同紙に掲載した広告は「真実を明らかにせよ」と題し、「なぜ韓国人たちは朴槿恵(パク・クネ)大統領に激怒しているのか」との副題を付けた。広告は「300人以上が旅客船に閉じ込められていたが、1人も救助できなかった」と指摘。韓国政府が適切な対応を取らなかったほか、関係機関間の協力も十分でなかったと主張した。
一方、同広告について在欧州韓人会総連合会は12日、「深い懸念」を表明。「母国の悲劇的な惨事を政治的に悪用し、国論を二分させる行為は容認できない」と非難する声明を発表した。全米50州と各都市の約150の韓国人団体が所属する米州韓人会総連合会も非難声明を出す方針だ。
韓国船沈没事故 死者の3分の2が船内4階で発見
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死者の3分の2が船内4階で発見 |
遺体で発見された死者269人のうち、船内4階で発見された人が176人で最も多かった。4階は修学旅行中だった檀園高校(京畿道安山市)生徒の部屋が集まっていた。食堂と団体用客室がある3階で38人、操舵室と乗務員船室が集まっている5階では14人の遺体が見つかった。
船内で発見された遺体は228人、船外は41人となった。海洋警察は、潜水士が2日に船内3階で発見し、作業の途中に流され、4.5キロ離れた場所で収容された女子生徒の遺体は船内での発見に分類した。それ以降、船外で遺体は見つかっていない。
死者の約90%に当たる235人が発見時に救命胴衣を着用していて、34人は身につけていない状態で発見された。
性別では男性151人、女性118人となった。
また、海洋警察は船会社の搭乗客名簿および政府部署記録、発券カウンターの防犯カメラ(CCTV)、海運組合発券、行方不明の届出などの資料により、総搭乗者476人を分類して発表した。476人のうち、檀園高校の生徒が325人、同校の教師が14人、乗務員が33人、一般人が104人だった。
乗務員数は先月18日の発表当時29人だったが、その後アルバイト乗務員4人が一般人に分類されていることがわかり、33人となった。
救助された172人を除くと、死者・行方不明者は304人となる。遺体が見つかったのは269人で、依然として35人が行方不明となっている。行方不明者35人のうち、22人が檀園高校の生徒、5人が同校の教師で、乗務員は4人、一般人は4人となっている。
死者269人のうち、檀園高校の生徒が227人、同校の教師が6人、乗務員6人、一般人29人で、DNA検査の結果が出ていない残りの1人は檀園高校の生徒とみられている。
救助された172人のうち、檀園高校の生徒は75人、同校の教師は3人、乗務員は23人、一般人は71人だった。
海洋警察は行方不明者の届出や防犯カメラの映像からは現在、この他の乗客は発見されていないが、哺乳瓶やおむつを見たという一部の証言や、無賃乗船など、搭乗者が他にもいる可能性を視野に入れ、調査を続けている。
2014年5月8日20時3分配信 (C)YONHAP NEWS
韓国旅客船沈没 新たに2遺体=死者278人に
救助チームは同日午後1時半過ぎ、船尾付近で救命胴衣を着用した1人の遺体など計2遺体を収容した。
捜索作業は午前7時40分ごろに潮流が速まったためストップしたが、午後1時20分過ぎに再開した。
2014年5月14日15時19分配信 (C)YONHAP NEWS