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【中国】誰の臓器が取られたか? ― いまだ続く中国の臓器狩り、世界に闇広げる

【中国】誰の臓器が取られたか? ― いまだ続く中国の臓器狩り、世界に闇広げる

2014.07.05 tocanaより転載
http://tocana.jp/2014/07/post_4396_entry.html
6月2日~6日にかけて、大阪、名古屋、神奈川、東京、埼玉の各地でカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏が講演会を行った。そのテーマは「中国臓器狩り問題」。
 かつては都市伝説のようにさえ語られていた中国で起こっているとされる死刑囚の臓器を使った移植医療。だが、国連人権委員会アメリカ議会、欧州 議会などをはじめ、あまりにも多くの国際的な非難に耐えかね、2005年、中国は公式に死刑囚からの臓器摘出を認めた。しかし、中国が抱える本当の闇はさ らに深く大きな広がりを見せている。
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画像は、『中国臓器狩り』(アスペクト)より
 マタス氏は2006年からこの問題を中立的な立場から根気強い調査を続けており、報告書を公開するとともに日本でも昨年12月『中国臓器狩り』(アスペクト)を上梓した。
 本書から引用し、ことの次第を簡潔に説明する。
「中国はまず、死刑囚の臓器を使って臓器の販売を始めた。しかし、世界的に臓器の需要は大きく、また病院にはお金が必要だったために、死刑囚の臓器だけでは供給が追いつかなかった。そしてそこに、法輪功の学習者が登場する。彼らは迫害され、人間性を奪われていた。人数も膨大で、身元不明という無防備な立場にあった。これらの要素が組み合わさり、法輪功学習者が、臓器のために殺された。摘出された臓器は外国人に売られ、中国にとっては数十億ドル規模のビジネスになった」(p.112『中国臓器狩り』)
 法輪功とは、中国政府がカルト集団として執拗に迫害を加える団体である。
 講演の後の記者会見では、マタス氏はこの事態が未だに現在進行形であること。かつては外国人を対象にしていた移植手術が国内の富裕層へとシフトしているため、さらに巧妙になっていること。あるいは世界規模で展開される法輪功に対するネガティブキャンペーンの現実などを語った。
臓器狩りに協力して利益を得ている海外の医師がいる
 中国は現在アメリカに次ぐ世界第2位の移植大国。公式に発表された数字だけでも2005年には約2万件の手術が行われている。しかも驚異的に待機期間が短い。ドナーのはっきりしている数字より移植件数がはるかに多く、毎年の死刑囚の統計からしても、どこかに大量にストックされたドナー候補がいて、即座に摘出ができる状態があるとしか考えられない。それが主に法輪功学習者を中心とした囚人で、生きたまま強制的に臓器摘出が行われていると推測されている。
 マタス氏はかつての報告書で「2000年から2008年までに囚人6万5千人が臓器移植のため生体のまま臓器を収奪され殺害された」、「臓器狩り対象は主に、共産党に違法とされ、監禁された法輪功学習者ら約120万人である」などとしている。今回の講演でも、現在進行形の「ホロコースト」(大量虐殺)であると断じた。
 さらに、日本人医師がこうした移植にかかわっている可能性に対し、「中国に協力し、大きな利益を上げている外国人医師は知っている」と明確な発言は避けたものの、「海外の医師は、臓器狩りに関わっている中国の医師と、どんな種類の医療協力、共同研究であれ、接点を持つべきではない」とした。
 欧州議会は昨年12月12日、中国で起きる強制的な人体臓器の奪取(臓器狩り問題)について、即刻止めるよう中国政府に求める決議を可決した。中 国当局は2015年までに死刑囚からの臓器移植を段階的に中止するとの発表も行っている。一方、この臓器を移植された日本人が少なくないにもかかわらず、 日本政府は、全く何のアクションも起こしていない。
(文=チーム・ヘルスプレス)
 
 
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