パルデンの会

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後継者は「民衆次第」 ダライ・ラマ、札幌で初講演


ダライ・ラマ14世 リーダーを語る

2015年04月04日
 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が3日、初めて北海道を訪れ、札幌市内で行われた「グローバルリーダー育成」をテーマにした札幌青年会議所の例会で講演した。
 ダライ・ラマは、「人間は皆、幸せを望む点で等しく平等。他人を思いやることで自分も周りも幸せにできる」と語った。また、「ダライ・ラマが私以降も存続するかはチベットの民衆次第だ。チベットの民衆が望めば存続するし、望まなければなくなっても何ら問題ない」と述べた。
 最後に、リーダーの資質について「広い目で物事を見通す力が必要。そういう資質を持つ若い世代を育ててほしい」と締めくくった。

後継者は「民衆次第」 ダライ・ラマ、札幌で初講演

 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(79)は3日、札幌市内のホテルで講演し、伝統的に生まれ変わりを探す方法で行われてきたダライ・ラマの後継者選び「輪廻(りんね)転生制度」について「制度はある時に始まり、また、なくなることもある。存続するかどうかは、チベットの民衆次第だ」と述べ、自身の代で終わらせる可能性に言及した。
 ダライ・ラマが道内を訪れるのは初めて。講演では、2011年にインドのチベット亡命政府が選挙で首相を決めて以降、自ら政治的指導者の立場から身をひき、宗教的指導者に専念していると説明した。中国政府が後継者選びに関与しようとしていることを念頭に、自身以降のダライ・ラマをどうするかは中国政府ではなく、あくまでチベット民衆が決めるべきことだと強調したものとみられる。

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