パルデンの会

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「4本爪」の龍柱を誰のために建てるのか?/揺れる普天間移設/テント村住民の正体は…



勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

休日なので少し長めの文章を紹介したい。よく出来た「論文」だ。
沖縄というものの現状をかなり網羅している。百田尚樹さんの発言が物議を醸しているが、その根底にある「沖縄の作られた世論」を覆すひとつの試みである。まずは翁長雄志という今や「諸悪の根源」となっている男が那覇市長だった時に何をやらかしたか、から論は始まる。
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「4本爪」の龍柱を誰のために建てるのか?/揺れる普天間移設/テント村住民の正体は…


 http://www.sankei.com/politics/news/150628/plt1506280005-n1.html
 <沖縄の海の玄関口・那覇港(那覇市)で、
奇妙な石の台座2基が風雨にさらされている。
 計画では、ここに世界遺産首里城正殿前の龍柱(約3メートル)
を模した高さ15メートルの巨大な龍柱がそびえ立っているはずだった。
 現沖縄県知事の翁長(おなが)雄志(たけし)が、
那覇市長だった平成24年福建省福州市との友好都市締結30周年記念事業として肝いりで始めた。>
 そのあとのカネの話はテキトーに読みとばしてもいいが、
こんな計画性のない市長だった奴が、いま基地反対とか言っているという意味では、大切な証言だ。そもそもこの龍柱だってやりっ放しでしょう。なんで地元の人たちはもっとそれを追求しないのかね。さてこの冒頭の部分の本質はそのあとの「支那へのへつらい」にあるのだ。
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そもそも国民の税金を使って中国の業者に中国産の石材で龍柱を制作させること自体が不見識だが、批判はそこで収まらなかった。
 「龍」は元来、中国皇帝の権力の象徴。「5本爪」
の龍の図柄は中国皇帝のみが使用でき、朝鮮など中国の冊封体制に入った周辺諸国は「4本爪」を用いてきた歴史がある。
 琉球王朝冊封を受け、首里城の龍柱は「4本爪」。
そして今回の龍柱も「4本爪」だった。
 那覇港の龍柱から大通りが延び、
沖縄県庁と那覇市役所に突き当たる。大通り沿いはかつて久米村(くにんだ)といわれ、明朝の中国人が暮らした地域。沿道には中国庭園「福州園」(4年開園)や、翁長が25年に完成させた「久米至聖廟(びょう)」(久米孔子廟)が並ぶ。
 海の玄関口に「4本爪」の龍柱を立て、
県庁までの大通りに中国庭園や孔子廟を整備し、一体誰をお迎えするつもりなのか。>
 いささか長くなったが翁長という人物の本質を突いているので引い
た。先日も彼は支那へ「朝貢」に出かけていった。日本国の知事なのか支那の官僚なのか。いったいどっちなのかといいたい。言うまでもないでしょうけれどもね。産経新聞は「風景」としてなかなかいいところを突いている。
 もうひとつの「風景」は日本中に極左が「遊びに来ている」
あそこだ。
 <「海を殺すな」「沖縄を本土の捨て石にするな!」
 砂浜を隔てるキャンプ・
シュワブのフェンスには移設反対派の横断幕。キャンプ・シュワブのゲート前の「テント村」には「退職教職員組合」「日本共産党」の幟(のぼり)がはためく。
 「安倍(晋三首相)は憲法を壊し、戦争しようとしている。
辺野古に基地を作らせてはならない」
 テント村の「住民」の50歳代の男性はこう力説した。
聞けば東京都出身だが、現在は名護市に住民票を移したという。テント内には「NEWS23」(TBS)と「報道ステーションテレビ朝日)の連絡先が張り出してあった。>
 うん、これだけの描写の中にさまざまなことを「示唆」
しているのはなかなかいい記事と言っていい。そういうことなんですよ。
 同時に地元の人たちがこういう連中をどう思っているかも書く。
これは私がず~っと以前から現地も知って言っていたことだ。しかし大マスコミはなぜか無視している。
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辺野古地区の住民の大半は条件付きで移設受け入れを表明しており、テント村を快く思っていない。24年3月にはテント村撤去を求めて地区住民763人分の署名を名護市長の稲嶺進に提出した。ある女性はまゆをひそめた。
 「お年寄り数人のほかはテント村に地元の人はいません。本土(
県外)や中南部那覇市など)から来た人ばかり。それなのに『地元が反対してる』と報道されて迷惑してます。私たちは基地と共存して暮らしてきたんですから。でも本音を言うのは本当に難しい」>
 百田さんが言う『琉球新報』と『沖縄タイムズ』
だけじゃないんですよ。本土の大マスコミも「あるものを見て見ぬフリ」をずっとしてきたことで同罪だ。地元のこうした声を全く伝えて来なかった。「迷惑」なのだ。本土から来るクルクル左巻きの連中は。テント村撤去の要求なんてちゃんと報じましたか?大きな出来事でしょう。しかしこういうことには目を瞑る。
 この記事は翁長という男がどういうスタンスなのか、
そして辺野古で何が起きているのかをあますことなく伝えてくれている。私が引いたあとのことは「大きな出来事」として政治記事として伝えられているからたいがいみなさんもご存じだと思うが、改めて読むとひでえやつらがいたもんだと感じる。一気に読むと沖縄の置かれている現状がよくわかる。くりかえすが、なかなかいい記事だ。

 どっちもどっち。
 

<「諸悪の根源自民党」制服向上委員会の歌で「後援取り消し」の市民団体が抗議表明>

 http://news.nicovideo.jp/watch/nw1663642?news_ref=w_topics
 <女性アイドルグループ「制服向上委員会」
が神奈川県大和市で開かれた市民団体主催のイベントで、自民党を批判する歌詞を歌ったことから、市はイベントに対する「後援」の取り消しを決めた。一方、市民団体は6月26日、ブログで「到底納得ができません」「大和市大和市教育委員会には、お考え直して頂きたい」と抗議の意思を表明した。>
 良くわからない。こういうイベントだったらしい。
 <問題になっているのは、市民団体「憲法九条やまとの会」
が6月13日に大和市で開いたイベント「若者と国家/自分で考える集団的自衛権」。このなかで、制服向上委員会は「自民党を倒しましょう」などというフレーズを歌ったのだという。
 タイトルでもうくるくる左巻きでしょう。
こんなのに自治体が後援するというのがそもそも間違いではないの制服向上委員会は知らなくはないけどそこまでイデオロギッシュなアイドルだったけ?いまごろ「自民党倒しましょう」っていくつの作詞家が書いているんだ?全共闘か?(笑)。「民主党は死ね」でしょうが。「どっちも頭が悪い」。それがトラブルになっているというのは「もっと頭が悪い」。時代がひとつ前のような気すらする。それにしても「自分で考える集団的自衛権てこういう会に来ることそのものでもう「自分で考え」てないですぜ。ひとつの色に染めようとしているのだから。私でも呼んでくれて「集団的自衛権の必要性」について講演させれば、まあ中立と言えるけどね。

 突っ張るなあ。
取り立て屋としてはいちばん相手にしたくない債務者だ。
 

ギリシャが支援延長要求、独など猛反発/ユーロ圏財務相会合>

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM27H7G_X20C15A6MM8000/
 <ギリシャ政府は27日のユーロ圏の財務相会合で、欧州連合
EU)側に対し、6月末に迫る金融支援の期限延期や返済の猶予などを求めた。だが、同国のチプラス首相が唐突にEU側の財政改革案を巡る国民投票計画を発表したことにドイツなどは強く反発。仮にユーロ圏財務相が支援延長を認めなかったり、国民投票EU側の提案受け入れが拒まれたりすればギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥る可能性が一段と高まる。>
 ギリシャって凄い。
大阪のあいりん地区のドヤに住んでいる生活保護のおっさんみたいや。あの手この手で借金取りから逃げようとしている。国民投票とか、よく思いついたものである。しかも突然。こういう民主的手段に対しては反対しにくい。借金取りの最強のカードはドイツなのだが、ナチスの反省から民主主義をひといちばい標榜している以上「NO」とは言いにくい。そこを突いてきましたかね。
 ギリシャはケツまくっているのである。落語などでよくある「
おう、とれるもんならとってみい。このとおりすっからかんで何もあらへんで」だ。この江戸的な「ケツまくり」に対して民主主義でなんとか対抗しようとしているのがEUであるギリシャってね、半分「アフリカ」なんですよ。アフリカといえば失敗国家だらけで、真っ当な取り扱いをEUはしない。だけどEUギリシャを入れてしまった段階で、今回の出来事は予測できたと、当時から私は思っていた。訪問してみてますますそれは確信になった。
 もっと言うならイタリアやスペインも「アフリカ」に近い。
これは行ってみるとよくわかる。シチリアなどの風を嗅ぐとね。旅とはそういうことを知る手段なのだ。

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