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肖像写真と電気ポットで懐柔? チベット自治区成立50周年で人民に“プレゼント”

2015.9.27 15:00 産経新聞

【世界ミニナビ】肖像写真と電気ポットで懐柔? チベット自治区成立50周年で人民に“プレゼント”

http://www.sankei.com/images/news/150927/wst1509270003-n1.jpg

ラサでの記念式典で習近平氏のほか、過去の指導者の写真を掲げてパレードする人たち=9月8日(AP)

 中国のチベット自治区成立50周年の記念式典が9月8日に開かれる中、共産党政権が現地の役人や市民らに“とんでも”なプレゼントを贈っていたことがわかった。「こんなモノもらって喜ぶのか…」。独裁国家の感覚はずれている。
■ありがたい品々「チベットシルクの飾り」「過去の指導者の肖像写真」「テレビ」「ティーカップ
 ロンドンを拠点にしている世界的なチベット支援組織「フリー・チベット」が共産党が“下賜”した「ありがたい品々」を明らかにしている。

 それによると、習近平国家主席からの贈り物は、自筆の文字を印刷した掛け軸と吉兆をもたらすいうチベットシルクの飾り。どちらも「民族の団結を強め、美しいチベットを築こう」と記されており、うやうやしく同自治区の役人や軍関係者らに配られた。また、毛沢東をはじめとした過去の指導者の肖像写真付というから、不遜には扱えない。

 さらに、人々には共産主義らしい“唯物”作戦だ。電気がない地域には太陽光で動くテレビ、遊牧民や農村には電気バター茶メーカーとティーカップ共産党の言うことを聞く“模範的“な寺院には、カラフルな花瓶が贈られたという。
 極めつきは「値段の付けられない宝石」。もちろん宝石ではなくて、共産党中央委員会の指導者たちが自治区のあらゆる人々に寄せる愛情と思いやりの心を指している。今回、これが最高の贈り物なのだという。
■「賄賂や脅しで屈することはない」
 共産党幹部は「分離主義と戦う中国人民の堅い決心の表れ」としての記念品だと宣言している。
 同組織は「チベットへの過酷な仕打ちを続ける共産党指導者の記念品を渡すなんてブラックユーモア以外のなにものでもない。賄賂や脅しでチベットの人々は屈することはない」と批判。反腐敗運動に熱心な習政権だが、結局はモノでしか人心をつかめないと考えているようだ。

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