http://www.epochtimes.jp/jp/2006/09/img/m54956.jpg 中国代表団の強い要求で、中断された国連人権理事会の会場(大紀元)
中国代表団、反論で「規定破り」求め、会議が一時中断=国連人権理事会
2006/09/24 11:22 国連人権理事会の第二回会合が9月、ジュネーブで開かれた。20日と21日は、拷問問題に関する報告と討論が行われた。そのなかで、中国の拷問問題と、法輪功学習者に対する拷問・虐待の残酷さ「臓器狩り」問題が取りあげられた。これに対し、中国代表団は、議長の拒否にもかかわらず、規定より倍の発言時間を強く求めたため、会議が一時的に中断した。
20日、特別調査官マンフレッド・ノーワック氏は、2005年11月21日から同12月2日までの調査によると、中国では拷問が普遍的にあり、反体制者や法輪功メンバー、少数民族などに対して組織的に行われていると報告した。ノーワック氏は、中国で人権状況の現地調査した、はじめての国連調査官。
21日、元カナダ外務省太平洋局長デービッド・キルガー氏が「臓器狩り」問題の調査結果を発表。中国当局による法輪功への拷問・虐待の残酷さは、人間の想像を超えていると指摘した。
これらの指摘を回答する中国代表団は、発言時間を規定の倍の6分間を強く要求した。議長は「会議の規定はすべての国に平等で、変更しない」と拒否。妥協案として、会議終了前に2分を与えると説明した。しかし、中国代表団これに応じず、議長席に詰めより、時間延長を強く求め続けた。
大紀元に寄せられた中国軍の情報筋によれば、大紀元が「臓器狩り」問題を報じた2006年6月、病院関係者は「証拠」を地下シェルターに移したという。
キルガー氏は、カナダの人権派弁護士デービッド・マタス氏と共同調査した、「臓器狩り」の報告書を2006年7月に発表した。「証拠に基づき、法輪功学習者の臓器が、本人の意思に反して、取り出されているのは、紛れもない事実だ。この大規模な臓器狩りはいまだに行われている」「いかなる人々も、これらの証拠を分析すれば、同じ結論にたどりつくと確信している」と報告書に記した。