西宮市の神社で23日、新年の準備が進められた。

 越木岩神社〈甑岩(こしきいわ)町〉では、ご神体の甑岩や本殿、鳥居のしめ縄をつけ替えた。氏子ら約50人が3時間、神聖な場を清めた。
 しめ縄は、三田市の農家で買い付けた稲わらを使い、11月初旬から約70本を編み上げた。高さ10メートル、周囲40メートルの甑岩に取り付けた縄は長さ約50メートル。飯森隆年宮司(74)は「きれいなしめ縄で新春を迎え、お参りされる方々が幸多からんことを願っています」。

 http://www.asahicom.jp/images/asahicom/hand.png商売繁盛の神「えべっさん」をまつる西宮神社(社家町)では、巫女(みこ)の研修会に女子大学生ら約110人が参加。白衣と赤いはかま姿で縁起物の渡し方や言葉遣いを学んだ。おみくじを渡す役の大学生、大下倉(たかくら)舞さん(20)は「皆さんが幸せな一年になるよう、たくさん大吉が出ますように」。
 初詣と十日えびすの参拝者は例年約150万人に達するが、来年の十日えびすは週末と祝日にあたり、神社ではより多くの人出を見込んでいる。(吉沢英将)