事務所など家宅捜索 政治資金着服容疑
毎日新聞 2016年3月7日 16時26分 (最終更新 3月7日 22時49分)
田母神俊雄氏
東京地検特捜部が業務上横領容疑で
東京地検特捜部が業務上横領容疑で
2014年の東京都知事選や衆院選に立候補して落選した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(67)らが政治資金を着服した疑いがあるとして、東京地検特捜部は7日、業務上横領の疑いで田母神氏の資金管理団体の事務所や自宅などを家宅捜索した。特捜部は押収した資料を分析して資金の流れの解明を進めるとみられる。
田母神氏は15年2月、同会が14年に集めた寄付など計約1億3300万円のうち、少なくとも約3000万円を元会計責任者の男性が着服したと発表。15年3月に業務上横領容疑で警視庁に告訴状を提出し、14年分の政治資金収支報告書に約5000万円を使途不明金と記していた。
取材に対し、この社長は「元会計責任者の証言によれば、田母神氏と事務局長の指示で会の口座から毎週50万~100万円が引き出された。金を田母神氏の自宅に届けたこともあり、田母神氏や事務局長が計7000万~8000万円を私的流用するなどした」と説明。「事務局長は都知事選後、運動員らに貢献度に応じて謝礼を配ろうとしていた。私にも400万円を配ろうとしたが、受け取らなかった」とも述べ、陣営で運動員買収の動きがあったと指摘した。