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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)3月10日(木曜日)
通算第4846号
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欧州の左翼メディア、口を極めてトランプ叩きを開始
「悪夢が現実に」(仏、リベラシオン)、「狂気、扇動者」(独、シュピーゲル)
*************************************トランプ礼讃の論調を欧州で見かけるのは難しい。スペインの「エルパソ」はトランプ政権が誕生するのは「悪夢」と書いた。
オランドのメディアは「ショックを受けている」とし、英国の左翼メディアは「トランプが大統領となって英国へきたら、入国禁止にしよう」という署名運動に58万名がサインしたと報じた。
独の「シュピーゲル」はトランプの悪相を表紙に飾り、「狂気、悪質な扇動者」とした。
フランスの「リベラシオン」もトランプが表紙で、「悪夢が現実になるのか」。
チェコのメディアもトランプ攻撃が多いが、若者はトランプが「アメリカンドリームの体現者」として憧れを抱く者が多いとも伝えている。
西欧から中欧にかけて、左翼メディアはかようにトランプ叩きに懸命だが、それは皮相な世論で、現実に起きていることはフランスで国民戦線が第一党、ドイツのペギーダは大躍進で欧州各国に支部ができた。
つまり欧州のメディアも朝日新聞、東京新聞とおなじような左翼スタンスだから、トランプは悪魔のように書くだけのこと。
ロシアは正反対。トランプ礼讃で、「プーチンとも馬が合い、米ロ関係は好転する」という楽天的な観測記事がならぶ。
そして、トランプの快進撃はとまらない。
8日の予備選でトランプはハワイ、ミシガン、ミシシッピーの三州で勝利し、15日のフロリダ、オハイオ州で勝てば、ルビオは撤退せざるを得なくなるだろう。
フロリダ、オハイオ州で勝てば、ほぼトランプの指名獲得が射程内にはいる。フロリダを基盤とするルビオ上院議員にトランプは事前調査で20%ものリードをしている。
他方、民主党はミシガンでヒラリーが敗北するという「大番狂わせ」が起こった。
1%未満の僅差とはいえ、サンダースがミシガンで勝ったという意味は深刻かつシンボリックな出来事である。事前調査ではヒラリーがサンダースに20%もの大差でリードしていた。
なにしろ労働組合運動の本場で、民主の中枢が破れたわけだ。
ワシントンポスト・ABCテレビの世論調査では、大統領選がもし、「トランプ vs ヒラリー」となった場合、ヒラリー50% vs トランプ 41%で、ヒラリー・クリントン政権が誕生すると予測した。
同調査は、細分化されており、民主党支持者のなかで、ヒラリー支持は86%(トランプ9%)、共和党支持者のなかでトランプ支持は75%、ヒラリー14%)。
あくまでも現時点で判断すれば、ヒラリーのほうに分がある。