2016.7.28 08:00
【東京都知事選】鳥越俊太郎氏の仰天演説に頭抱える民進党 原発は廃炉、伊豆大島は消費税5%…気持ちは国政選挙?
http://www.sankei.com/images/news/160727/plt1607270037-n1.jpg東京都知事選(31日投開票)に出馬したジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=が、街頭演説などで都政には直接関係のない、消費税や原子力発電など国政に絡む政策を盛んに取り上げ、物議を醸している。推薦する民進党の政策と食い違うケースも多く、与党は「まるで共産党候補だ」と皮肉ってみせる。
鳥越氏は27日、東京・JR新宿駅前での演説でこう訴えた。都内から250キロ圏内には東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)などが含まれるが、鳥越氏は「(圏内の)どの原発も動いていないが、都民の生活は困らなかった」と続けた。
だが、民進党の参院選公約「政策集2016」では国の原子力規制委員会の安全確認を得た場合、原発の再稼働を認めている。党幹部は「鳥越氏の訴えでは電力総連はついてこれない」と頭を抱え、初めて鳥越氏の応援に駆けつけた同党の岡田克也代表は、鳥越氏の「原発廃炉」発言に拍手もせず、仏頂面で聞いていた。
鳥越氏の“暴走”は止まらない。伊豆大島での25日の街頭演説で「都の権限ではない」としつつも、消費税率を「大島限定」で現行の8%から5%に引き下げるアイデアを披露。しかし、民進党は膨らむ社会保障費として消費税の必要性を認めており、将来の再増税路線も堅持している。
©2016 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All rights reserved.