パルデンの会

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中国海軍戦略は「両刀使い」ゆえにややこしい


正念場が来た。レンコン(蓮舫)だの自民党除名だのと騒いでいる場合か。
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)9月18日(日曜日)
         通算第5026号
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「サラミ」から「キャベツ」へ
   中国海軍戦略は「両刀使い」ゆえにややこしい

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 サラミからキャベツへ。
 冗談ではなく、米軍関係者の間でいわれている符丁。
いまや国際常識である。
 中国海軍の尖閣諸島ならびに西砂、南沙諸島でも軍事作戦は「
サラミ」と「キャベツ「の両刀が行使されている。

 南シナ海珊瑚礁を、最初は掘っ立て小屋で、
漁民の避難場所だと装い、気がつけば島を埋立、さらに米側の偵察衛星偵察機が写真を撮影すると、いつのまにやら軍事施設に滑走路、兵舎にミサイル配備となって、世界がおどろくことに中国は南シナ海を事実上乗っ取っていた。

 このように少しずつ少しずつ、既成事実を積み上げ、
米国の顔色を見ながら、国際世論の反応を伺いながら、巧妙に静かに、しかし着実にスカボロー礁は、フィリピンが手も足も出ないことになった。
これが「サラミ戦略」である。

 他方、キャベツ戦略とは、キャベツの外側を一枚ずつ?
いていけば、最後の残留がキャベツの芯であるように、一番の内側を中国漁船を偽装する海上民兵が漁業水域で活動し、その一枚外側を海監の巡視艇などが巡回して監視し、その外側を中国海軍の艦船が守るという仕組みである。

 なぜ、こうした長期的で、
一軒悠長にもみえる戦術を行使するかといえば、オバマの優柔不断を見越してのことであり、米国との正面衝突を避けるためになされている。

 いま一つの目的は、「相手が手を先に出した」
ということにしたいためである。そのために繰り返し尖閣諸島では、海上保安庁を「挑発」している。

 こうしたおりにペンタゴンの委託研究でランド研究所は、
報告書を作成し、発表した。それは「20126年までに米中戦争が起こる可能性がある」とするもの在日米軍が攻撃されるから、日本は当然、米中戦争で重要な役割をはたすだろう、としている。

 正念場が来た。レンコンだの自民党除名だのと騒いでいる場合か。


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