「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)1月8日(日曜日)
通算第5156号
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どちらを優先して防御するのか? 「それが問題だ」
外貨準備3兆ドル割れ目前。人民元1ドル=7元割れか?
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中国人民銀行(中央銀行)が発表した12月速報で、中国の外貨準備は3兆0110億ドルとなった。3兆ドルの大台割れは時間の問題である。
昨年11月に外貨準備は690億ドル減った
同12月速報で、410億ドル減った。
他方で人民元下落を防止するために為替市場に介入し、ドルを売って元を買っている。
残る手だては1兆ドル余の米国債権を市中で売却することしかない。
人民元の為替レートは1ドル=6・95.大規模に介入があった日、1%前後、人民元が高くなったが、効き目は一日でおわった。外貨交換は強く規制されており、銀行へいっても外貨交換が出来ない。銀聯カードは事実上停止されている。
庶民は外貨預金とビットコイン購入に狂奔した。ビットコインは90%を中国人が買い、価格は10%上がった。
ところが人民銀行は、ここにも介入し、ビットコインを扱う大手三社(BTCC,Huobi,OKコイン)幹部を呼び、警告を発した。
なんらかの制限をくわえる予兆とみたビットコイン市場も下落気配、春節をまえに、外貨市場が大混乱となっている。
北京の空が汚染で視界ゼロ。航空機の離発着が止まった。 まさに視界ゼロが中国経済の明日に横たわる。
外貨準備3兆ドル台を死守するのか、 人民元下落を防御するのか。 まさに「それが問題だ」。
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