天皇、皇后両陛下は6日午前、来日中のトランプ
米大統領夫妻と皇居・御所で初めて会見された。現職の
米大統領と会われるのは、2014年4月に
国賓として来日した
オバマ前大統領以来。
大統領夫妻は午前11時すぎ、御所に専用車で到着。両陛下は玄関口で出迎え、笑顔で夫妻と握手を交わした後、小広間で約20分間会見された。
宮内庁によると、大統領は会見の冒頭、通訳を介し「陛下は全ての国民から深く慕われているとうかがっており、お目に掛かることができて光栄です」とあいさつ。訪日の感想を陛下から問われ「全てうまくいっています。北朝鮮問題、日米の防衛協力、通商問題など様々な問題について充実した意見交換を行っています」と述べた。
これに対し、陛下は「両国はかつて戦争をした歴史がありますが、その後の日米の友好関係、米国からの支援により今日の日本があるのだと思います」と応じられた。
話題は5日午前(日本時間6日未明)に米テキサス州の教会で起きた銃乱射事件にも及び、陛下が「大統領は心を痛めておられるものと察します」と述べられると、大統領は「悲惨な事件でした」と話した。会見後の玄関口での別れ際には、陛下は大統領に「また日本にいらしてください」と述べられ、大統領は謝意を示したという。