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ネパール親中政権に懸念=チベット人抑圧の恐れ-亡命政府首相ら


4月10日(火)時事通信より転載

ネパール親中政権に懸念=チベット人抑圧の恐れ-亡命政府首相ら

取材に応じるチベット亡命政府ロブサン・センゲ首相=3月8日、インド北部ダラムサラ
 【ニューデリー時事】中国チベット自治区と国境を接するネパールで今年2月、親中派のオリ政権が誕生したことに対し、インドにあるチベット亡命政府ロブサン・センゲ首相らが懸念を強めている。中国への配慮から国境管理が強化され、亡命がより困難になったり、亡命後にネパールで暮らすチベット人への文化的抑圧が強まったりする恐れがあるためだ。
 ネパールは、チベット人自治区からインドに亡命する際の主要経由地。だが、3月上旬にインド北部ダラムサラ時事通信の取材に応じたセンゲ氏は「近年、ネパール軍が中国軍に訓練を受け、国境管理を強めている」と述べ、亡命が以前より困難になりつつあるとの認識を示した。実際、2017年の自治区からの亡命者は57人で、2000人超だった07年から激減した。
 亡命政府高官は「ネパールをはじめ中国(の経済的支援)に依存する国が増えた」と分析する。オリ政権は、中国が提唱するシルクロード経済圏構想「一帯一路」の枠組みを生かし、中国からインフラ建設などの支援を引き出す方針とみられている。センゲ氏は、中国が支援と引き換えにネパールへの圧力を強める可能性を指摘し「状況はさらに悪化しそうだ」と厳しい見方を示した。(2018/04/09-16:56)