本来死亡するはずの 魚が 日本の周りで もっと成長して、生まれた場所に戻ってきている。
この現状を見ると、日本列島を取り巻く 海の下で何か起こっているようである。
実は、筆者の独自データ分析によって、過去の歴史を通じてキラウエア火山が噴火すると、中南米や日本列島周辺でも火山噴火や大地震が相次いで発生する傾向にあることがわかったのだ。しかも現在、富士山の大規模噴火を危惧する学者の声まで上がっている。今回は、キラウエア火山の噴火が世界各地に与える影響について真剣に考えてみたい。
■恐ろしい事態が現実になりつつある
今年に入り、日本列島を含む環太平洋地域で火山噴火が頻発している。桜島(1月~)、草津白根山(1月)、諏訪之瀬島(3月)、新燃岳(3月)、霧島連山の硫黄山(4月)。海外では、フィリピンのマヨン山、インドネシアのシナブン山・ムラピ山、メキシコのポポカテペトル山、ハワイのキラウエア火山など。特に、今回のキラウエアの溶岩流と大噴火は、世界中を震撼させた。
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環太平洋火山帯 画像は「Wikipedia」より引用
筆者は常日頃から、「リング・オブ・ファイア」つまり環太平洋火山帯(または環太平洋造山帯)のくくりで大地震や火山噴火の発生をチェックすることの重要性を訴えてきたが、実はそのリングの内側に位置するハワイ島なども要注意エリアであることに変わりないのだ。ハワイのキラウエア火山やマウナロア山で火山活動が活発になった時には、リング・オブ・ファイア上でも火山噴火や大地震が起きやすいことに筆者はかねてより注目してきた。(6月3日、中米グアテマラのフエゴ山が噴火したが、これも環太平洋火山帯に位置している)
■地震学の権威も富士山噴火を警戒!
そのことは、琉球大学名誉教授の木村政昭氏も同意見であるようだ。4年前になるが、2014年6月にキラウエア火山で噴火活動が活発化した際、木村氏は「キラウエア火山が乗る太平洋プレートは、ハワイの東を南北に走る東太平洋海膨から発している。この海膨でマントル対流が地球内部から昇り、東西の両側に割れて出ている。この東側がナスカプレートで、西側が太平洋プレート。キラウエア山が活発に活動しているということは、当然、日本にもプレッシャーがかかっているということです」(週刊実話、2014年11月14日)と述べている。
これはつまり、太平洋プレート上にあるハワイ島の火山活動は、プレート西端の日本付近の火山活動や大地震発生に影響を及ぼすことが“あり得る”ということなのだ。そこで過去の事例についてデータを調べてみると、やはりキラウエア噴火の数カ月以内に、日本でも火山噴火・大地震が起き、さらにはリング・オブ・ファイアの東端に位置する中南米でも巨大地震が起きる傾向が見えてきた。該当するケースは極めて多いが、以下にその一部を紹介することにしたい。
1894年03月21日: キラウエア火山噴火
1894年03月22日: 根室半島沖地震(M7.9~8.2)
1894年04月06日: 浅間山噴火
1894年06月20日: 明治東京地震(M7.0)
1894年07月03日: 蔵王山噴火
1894年03月22日: 根室半島沖地震(M7.9~8.2)
1894年04月06日: 浅間山噴火
1894年06月20日: 明治東京地震(M7.0)
1894年07月03日: 蔵王山噴火
1896年01月03日: キラウエア火山噴火
1896年01月09日: 茨城県沖(M7.3)
1896年03月08日: 蔵王山噴火
1896年03月15日: 霧島連山・御鉢噴火
1896年06月15日: 明治三陸地震(M8.2~8.5)
1896年01月09日: 茨城県沖(M7.3)
1896年03月08日: 蔵王山噴火
1896年03月15日: 霧島連山・御鉢噴火
1896年06月15日: 明治三陸地震(M8.2~8.5)
1923年08月25日: キラウエア火山噴火
1923年09月01日: 関東大震災(M7.9~8.2)
1923年09月01日: 相模湾(M7.3)
1923年09月02日: 千葉県南東沖(M7.3)
1923年09月01日: 関東大震災(M7.9~8.2)
1923年09月01日: 相模湾(M7.3)
1923年09月02日: 千葉県南東沖(M7.3)
1961年07月10日: キラウエア火山噴火
1961年08月12日: 釧路沖(M7.2)
1961年08月14日: 十勝岳噴火
1961年08月18日: 浅間山噴火
1961年08月19日: 北美濃地震(M6.5~7.5)
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1961年08月12日: 釧路沖(M7.2)
1961年08月14日: 十勝岳噴火
1961年08月18日: 浅間山噴火
1961年08月19日: 北美濃地震(M6.5~7.5)
イメージ画像:「Thinkstock」より
木村氏が語るように、ハワイ島という太平洋の中央に位置する火山の活動でも、環太平洋造山帯の地殻活動に大きな影響を与え得ることを十分に警戒しなければならない。木村氏は、前述の「週刊実話」で、2014年9月27日の御嶽山噴火も太平洋プレートのプレッシャーが原因であるとして、その後に富士山噴火が控えている可能性まで言及している。ちなみに、氏の予測によると富士山噴火は2019年までに起きるという。
『未来を透視する』(ソフトバンク クリエイティブ)
また、過去のデータや科学者の見解のみならず、各国のサイキックたちも同様の主張を繰り返していることを改めて指摘しておかねばなるまい。例えば、米国を代表するサイキックでFBI超能力捜査官のジョー・マクモニーグル氏は、「2018年秋に高さ10.5mの津波」、「2018年晩夏に東京都の西40kmで震度6弱」と、今年2つの大災害が日本を襲うと予言している。前者は、南海トラフ巨大地震となる可能性もあるだろう。後者は、実際に起きれば首都直下地震そのものであり、これほど震源が首都に近いと甚大な被害が予想される。
いずれにしても、2018年もほぼ半分近くが過ぎようとしているが、ここで改めて警戒を呼びかけたい。キラウエア火山が噴火した後、100%の確率で日本を大災害が襲うわけではない。しかし、首都直下地震や富士山噴火が「いつ起きてもおかしくない」ことは、私たちの共通認識であるべきで、改めて防災意識を高めることに何の間違いがあるのだろう。
動画は、「Sky News」より
百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。Webサイト/ブログ:『探求三昧』、『神秘三昧』、『防災三昧』、Twitter:@noya_momose
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画像は、伊勢神宮(内宮)「Wikipedia」より引用
■神々も巨大地震の連鎖を示唆!?
さらに、オルタナティブな視点から今回の鳥取地震を考えても、さらなる危機が目前に迫っていると指摘しておかなければならない。日本の成り立ちを語る上で欠かせない天照大御神を祀る伊勢神宮と巨大地震との間にも奇妙な関連があるのだ。
伊勢神宮では、持統天皇の治世より「式年遷宮」が1300年にわたり行われてきた。簡単に言えば、これは原則として20年ごとに、内宮(天照大御神)と外宮(豊受大神)の大御神が引越し(遷御)をする作業だが、東への遷御を「米座(こめくら)」、西への遷御を「金座(かねくら)」という。そして、「米座」で神々が東にいる時期は“精神の時代”(平和・安定)、「金座」で西にいる時期は“経済の時代”(激動・波乱)になると考えられている。
■南海地震は「金座」の時期にしか起きない