パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

<拉致担当相、今度は官房長官が兼務/家族会代表は期待>



有料ブログ、勝谷誠彦の××な日々 より転載

2018年10月3日号。

内閣改造に密かに仕込まれた,安倍さんの「平壌電撃訪問」への布石>。

 
 
1時起床。
とにかく連日、扱わなくてはいけないニュースがでかい。台風24号が毎日やってくるようなものである。これで25号がまた同じコースに来たら、マンガでも映画でもありえないでしょ。太平洋高気圧が頑張ったので、少し北へ逸れそう。「4時起床」人生の復活へむけてリズムを整えたいのだが、入院生活そのものはまだ続いていて無理がきかないのと、書かねばならないこと、いつもなら年に数本という大物クラスが連日やってくる。
私が大好きな「小ネタ」をはさむ余裕がない。この日記はあくまでも読み物だと思っているので、メインの話の間に句読点のようなトピックスが入って、全体のリズムができるのである。ところが、それをいれる余裕がない。メインの話すら、考えている何分の一も書けないのだもの。
昨日もノーベル賞の話だけで終わりそうなところを、本当に感動したことをいれた上で、私でないと書けないことまで引っ張ってくることに必死。これも、やや全体の字数を寛容にしたおかげ。いやあ、連日の力業を、病人にやらしちゃいかんよ。酒というガソリンもいれてないんだから(笑)。
 
地震、台風ときて、大相撲の騒ぎも、あれはフツーのヒトの価値観ではなく、台風よりもよほど「進路」も不明なので、天災の一種ではないかと、私は嘲っている。とはいえ、いずれも大ネタだ。そこへもってきて、ノーベル賞爆弾の炸裂、そして内閣改造による新政権発足。合間に、私の身体や環境にもいろいろとニュースがあるのだが、とても触れている余裕はない。「お笑い入院生活」…じゃなかった「命がけの戦い」については,一段落してからゆっくりと小出しにして楽しんでいただこうかな。同時進行なので、その都度、大きな動きがあった時は触れていこう。
とりあえず、今日は新内閣の発足である。例によって、大マスコミはどれを見てもたいがい同じ評価しかしない。ネーミングひとつにしてもそうだ。野党からは「在庫一掃内閣」「閉店セール内閣」、安倍晋三首相は「全員野球」。いずれにせよ、誤差の範囲内で、この二つの言葉に収斂していて、新聞もテレビもほとんどが「ケシカラン」という野党や左旋回識者の意見をとりあげる。
またこんなことを書くと、安倍応援団だとかいわれるのだろうが、事実だから仕方がない。野党のどこに一掃するほどの人材がいるのであろうか。野球をするにしても「ほんなら、センターとレフトは兼任な」「キャッチャーは相手のチームから出して。人数足らんから」。まったく洒落にならない。野党が「閉店セール内閣」をやって、本当に閉店してくれるなら、一回くらい政権をくれてやってもいい。あの時も、あっという間に商品を腐らせて…もとい、売り切って閉店したしなあ(遠い目)。閉店セールなら野党の方が得意であろう。

<「在庫一掃、閉店セール内閣」野党が改造後の顔ぶれ批判>

<2日発足した第4次安倍改造内閣の顔ぶれに対し、野党各党は「在庫一掃」「閉店セール内閣」「政治が責任を取っていない」と批判を強めた。>
しかたないよね、閉店だもの。泣いても笑っても、安倍さんが組閣をするのは、今後に部分的な改造はあるかもしれないが、まあこれが最後。そりゃ「在庫一掃」するでしょう。大マスコミの報じぶりは「末は博士か大臣か」という、戦前か高度経済背長期の価値観で「猟官」なんて言葉がまだ踊っていたりする時代のものだ。いまの政治家は、これと選んだ分野で、かなりな専門知識を必要とされる。田舎のおっさんが名前を売りたくてできるものではない。当選回数など関係なく,むしろ多い方が、眉につばした方がいい。これを頭において、このあとの私の個別評を見ていただくとわかりやすいかも。
そうやって分析してみると「社内人材多し」ではないが、自民党というのはやはり、圧倒的に「党内人材多し」なのである。「排除の論理」とやらでやってきた野党は、自分のクビをしめている。文藝春秋花田紀凱師匠に「排除の論理」をせずに飼っていれば、いまごろしょうもない内紛なんかせずに、新潮社の没落を横目にひとりがちしていただろう、と同じだ。あなたや、あなたは私のこの日記を読むことはできなかったけど(笑)。
 
「全員野球」とは安倍さんの自信のあらわれである。強力な統制をきかせるということだ。昔のように総理よりもオノレの派閥の親玉の顔色をうかがうようなことは許さないぞ、である。「土台」という言葉を会見で安倍さんは何度も使った。それこそ北朝鮮の保安部真っ青な恐怖…もとい、強烈な「怖い」指導部がいる。麻生太郎副総理、菅義偉官房長官ゲーリングゲッペルスかといったこのあたりをぬけぬけと留任させるあたりがいい。ぬけぬけこそ強い政治である。いやなら、この前の内閣できっちりと野党はクビをとればいいのにできなかったではないか。
ちなみに、こんなに大切なことを大マスコミはどこも書かないのは不思議だが、日本国の指導部にも、支那北朝鮮と同じく権力の順位」がある。麻生太郎副総理がナンバー2、茂木敏充経済再生相がナンバー3、河野太郎外相がナンバー4。留任の河野外相には閣僚の辞令はないが、こんな書類が出た。
内閣法第九条の規定により臨時に内閣総理大臣の職務を行う第四順位の国務大臣に指定する
平成三十年十月二日
なんと、順位リストに、官房長官が入っていない。さあて、ここから何を読み解くか。おそらく、もしそれが本当ならば、私だけが気がついたのかもしれない。相変わらすの陰謀史観だと、まずは断っておく。
安倍さんがどうしてももう一期やりたかったのは、拉致された同胞を奪還するという、彼の政治家としての究極の目標を達成するためだと、私はずっと書いてきた。それはいまでもブレない。総裁選の最中のあの時機に、家族会などとの国民大集会をやってのけてからドナルド・トランプ大統領に会う政府専用機にのりこんだのはただのパフォーマンスではない。覚悟である。
そこへの内閣改造。安倍さんは、拉致犯罪担当相を、菅さんにした。今でも超人的な活躍をしている官房長官に、この大任をもまかせるのだ。内閣の命運をかけたといってもいいが、そもそもその重大性からして、大マスコミはよくわかっていない。拉致犯罪に対する関心の風化は,大マスコミにこそあることがわかる。

拉致担当相、今度は官房長官が兼務/家族会代表は期待

拉致問題担当相は、菅義偉官房長官が兼務することになった。拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(80)は「拉致担当大臣はいつも兼任で、ついでという感じがあった。兼任するのが官房長官なら、政府や総理大臣と直結で拉致問題を動かせるということ。今までと違った良い面、強い面かなと思う」と期待を込めた。>
もちろん、内閣の総理をのぞけばの、最実力者をもってくるのは、交渉の進展につながるし、アピールにもなる。だがこれをさきほどの「閣僚序列」と重ねてみると、別のものが見えてくる。
安倍さん、平壌に行く気だ。それも、かなり話は詰まっているのではないか。ここのところ、安倍さんはこう言い続けてきた。
<安倍首相「金委員長と直接向き合う」国連演説で会談実現に意欲>
安倍晋三(ShinzoAbe)首相は25日、国連総会(UN General 
Assembly)で一般討論演説に臨み、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン、Kim 
Jong-Un)朝鮮労働党委員長との首脳会談実現に意欲を示した。
安倍首相は「いまや北朝鮮は歴史的好機をつかめるか否かの岐路にある」と指摘。「拉致問題を解決するため、私も北朝鮮との相互不信の殻を破り、新たなスタートを切って金正恩委員長と直接向き合う用意があります」と述べ、金委員長との会談に前向きな姿勢を示した。>
国連総会での、いわば国際公約である。安倍さんは、あのマンジュウ野郎と会うだろう。おそらく平壌で。小泉純一郎首相が平壌に乗り込んだ時に、同行したのが、安倍官房副長官だった。それが判断を早くした。安倍さんの頭の中にはその記憶がある。安倍さん、平壌へ行く時は、菅さんをつれていくつもりなのだ。すると通常は官房長官がつとめる留守番、つまり「総理代行」が不在になる。そのことを見越して、麻生、茂木、河野。本当は麻生さんで充分なのだが、あと二人もリストアップして、外に漏れるようにしたところがインテリジェスの妙か。
どうでしょう。河野さんがポロリとこぼしたひとつの情報から私はこう読んでみた。ベースには、大マスコミの記者たちが知らない「安倍さんの拉致被害者奪還への情熱」を、私は直接知っていることがあるからかもしれない。ああ。あとの閣僚について触れる余白がなくなったが、以下は大切なので。