二人の調査員の話によると、現在カナダから中国へ臓器移植に行く人が増えつつあり、これらの患者は病院や仲介の紹介を通して中国に行っており、トロント、バンクーバーとカルガリーの病院は臓器移植のために患者を中国に送った記録があるという。調査によると、バンクーバー病院は平均月に一人を中国に送っており、トロントは月に20人送っているという。
最近、オーストラリアの臓器移植件数が下がる傾向を示しているが、これは、オーストラリア政府が「中国に臓器狩りの可能性が存在している」と患者に警告を出しているからである。
二人の調査員は相応な法律を制定した上で、海外の患者が中国に臓器移植を行うことを防ぐこと、医療部門は移植患者の海外での移植費用の提供を停止すること、中国の臓器移植実験の成果が海外の研究奨励金への申請を制限し、病院が患者に中国で臓器移植をするよう勧めることを奨励すべきではないということ、製薬会社が中国に臓器移植用の薬の提供を直ちにやめるべきであること、政府が法律を制定しこれらの薬品の中国へ輸出を禁止すること、中国に渡って臓器移植を行った患者のデータベースを作ること、中国への旅行を奨励しないこと、中国で臓器狩りの状況が大いに存在することを国民に警告すること、などのアドバイスを各国政府に提供した。
オリンピックを利用して臓器狩りをやめさせる(オリンピック前の記事)
記者らのインタビューを受けたとき、デービッド・キルガー氏は「カナダ政府、各国政府、国際オリンピック委員会、スポンサーと選手らは臓器狩りを行っている政府と付き合うべきであるかどうかを自分に問うべきである。こうすると、この種の犯罪を制止するメカニズムを形成させかねない。オリンピックを利用して中共を制限すべき」と自らの観点を述べた。
「また、この報告に対して中共大使館の声明は明らかに聡明な行動ではない。世界各国の前に名誉を失うよりも法輪功学習者への弾圧をやめることを先に考えたほうがいい。さもなければ、2008年にオリンピックを開催すれば、この真相は必ず全世界に暴き出されることになる」と、キルガー氏は指摘した。
「現在、世界中70の主要国のうち、69カ国が法輪功を支持しており、中国だけが弾圧をしている。中国に渡って臓器移植をする人々は真剣に考えるべきである、ほかの人もこの殺人行為を見て黙っていてはいけない」と呼びかけた。
2007年2月5日